私たちは、変化を生み出す設計者です

サステナビリティー(持続可能性)は単なる取り組みではありません。 サステナビリティーは目標、成果であり、組織の文化、運営モデル、日々のワークフローに深く浸透し、変革や成長を促すための責務です。

あなたの役割は、コミュニティーの回復力、環境への影響、業務運営の間に接続点を築くことです。

ビジネス戦略を「社会」、「環境」、「利益」の3つの要素からなるベン図に置き換え、「影響」をその中心に据える、と考えてください。

3つの青い丸の中に 人、地球、紙幣が描かれたアイコン

朗報です。 同僚や競合他社は、環境、社会、ガバナンス(ESG)対策への取り組みがビジネスにとって良いことであると認識しています。 多くのデータや研究がそれを証明しています。  Institute for Business Valueの2022年CEO調査、 「Own Your Impact(変革を起こす覚悟)」で世界中の3,000人のCEOを調査したところ、売上に占めるサステナビリティー投資の割合は過去5年間で2倍以上になっています。

「何より、サステナビリティーを高めることは、イノベーションを起こすチャンスでもあります」 ―Kareem Yusuf, Ph.D、IBM Sustainability Software、ゼネラル・マネージャー

これは、未来を守ることが、あらゆるビジネスにとって成長と繁栄への道筋になり得るという頼もしい共通認識を示しています。 それでも、一人でサステナビリティーに取り組むわけではありません。 同僚、テクノロジー、多くのデータ、あなたを支援するパートナーのエコシステムが必要です。

83%のリーダーは、サステナビリティー投資が5年以内に成果向上につながると期待しています。¹

重要な洞察

86%の企業がサステナビリティー戦略を持つ一方、その戦略に基づいて行動を取っているのは35%に過ぎません。²

一歩目を踏み出すためには、ビジネスの優先順位と運営上の機会を評価する必要があり、それは4つの思考に分類できます。 1つの思考に集中している場合もあれば、4つの思考に分かれている場合もあります。 このガイドは、お客様の現状にかかわらず、その目標を行動に移すために役立つ重要な洞察、実用的なリソース、およびテクノロジー・ソリューションを提供します。

4種類の思考

サステナビリティーへの変革は、より良いビジネス成果をもたらします。 IBM Institute for Business ValueとOxford Economics社が、世界32カ国の約2,000人の経営者を対象に、サステナビリティーに関する目標、行動、成果について調査したところ、約13%が同業者の中で際立っており、IBMは彼らを「先駆者」と呼んでいます。 他の3つのアーキタイプ(努力家、停滞者、傍観者)と比較して、先駆者にはより多くの収益成長が見込まれています(最大で19%より高い)。

サステナビリティーが組織のビジネス戦略に不可欠な要素となったとき、「変革的サステナビリティー」を達成します。 ブラジルの金融サービス会社、ブラジル銀行のCEO、Fausto Ribeiro氏は、「当社はサステナビリティーを企業戦略に組み込んでいるため、それは日々のダイナミズムの中に存在しており、ビジネス戦略、リスク管理、および各ユニットの業務計画にも反映されています」と説明しています。

デジタル技術は、以下の4つの面からサステナビリティーを推進します。これらはすべて本ガイドで説明しています。

  1. 企業の規制準拠を支援する 
  2. 企業が卓越したリーダーシップを発揮および強化することを支援する
  3. 顧客の粘着性や評価を高める 
  4. 社内最適化を改善する

まずは現状を評価することから始めましょう。 その後、「構築」と「運用化」の2つの分岐点に分かれて、より詳しく掘り下げます。

サステナビリティーの先駆者の10社中6社は、イノベーションでより優れた成果を上げています。

ロードマップの作成

サステナビリティーの先駆者になるためには、ステークホルダーからの要求に応える一方でイノベーションを推進する戦略的ロードマップが必要です。

戦略の運用化

サステナビリティーの先駆者は、データ、自動化、インテリジェントなインフラストラクチャーを活用して、目標と日々の業務をつなげています。