1996年にサービス提供を開始し、2018年2月の時点で、月間約725億ページビューのインターネットサービスへと成長した「Yahoo! JAPAN」を運営するヤフー株式会社(以下、ヤフー)。同社は、プライベート・クラウド基盤のストレージにIBM Cloud Object Storageを導入しました。日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)の検証用データセンターを活用し、本番環境と同様、複数拠点間での冗長化構成でIBM Cloud Object Storageを活用したストレージを構築する検証を実施。それを経て、まずは、最も機密性を求められるデータ保存領域である「高セキュリティエリア」に導入。インフラの運用管理性が大幅に向上し、今後「社内システム用エリア」など適用領域を拡張していくことを計画しています。
ヤフーは、1996年にポータルサイト「Yahoo! JAPAN」のサービス提供を開始して以来、インターネットの力で日本のあらゆる課題を解決する「課題解決エンジン」をミッションに掲げ、さまざまなサービスを展開しています。2018年2月時点で、100を超えるサービスを提供し、月間約725億ページビューのインターネットサービスへと成長しています。また、社内のエンジニアに向けて、開発に便利な機能をパブリック・クラウドのように柔軟にサービスを提供できないかを検討していました。こうした技術と、より親和性の高いストレージを採用する必要に迫られていました。
オブジェクト・ストレージへの移行プロジェクトが立ち上がったのは2018年6月。新しいストレージ環境のリリース目標は同年10月に設定されており、4カ月という短期間での移行が求められました。導入製品の選定に当たっては、「API接続をサポートしていること」「安全性、信頼性、可用性が高いこと」に加えて、「豊富な稼働実績を持っていること」「拡張性に優れていること」「保守サポート体制が充実していること」「社内の作業ルールに適合できること」を重視。いくつかの製品を比較検討した結果、これらの要件を全て満たしていたのが、非構造化データ・ストレージであるIBM Cloud Object Storageでした。
IBM Cloud Object Storageを導入した高セキュリティエリアは、一般の端末からログインできる環境ではないため、万が一の際には夜間でも現場に駆けつけて冗長構成を復旧し、二重障害によるストレージの停止を防止する必要がありました。今回、IBM Cloud Object Storageを導入したことで、複数台のストレージノードに障害が起こってもストレージ全体が止まることはなくなりました。これにより、夜間に障害が発生しても翌営業日での対応が可能となり、インフラの運用管理性が大幅に向上しました。また、今までは冗長化のために複数サーバーに同じファイルを手動で保管していましたが、IBM Cloud Object Storageは、1つのファイルを格納するだけで自動的に分散して保管するため、インフラチームの運用負荷軽減にも期待を高めています。
当事例に関する図表を含めた詳細な情報は、下記「PDFダウンロード」よりご覧いただけます。
事例についてのお問い合わせ
[製品・サービス・技術 情報]
当事例で使用されている主な製品・サービスは下記の通りです。
本事例中に記載の肩書や数値、固有名詞等は初掲載当時のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
事例は特定のお客様での事例であり、すべてのお客様について同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
IBM、IBM ロゴ、ibm.com、およびIBM Cloud Object Storageは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corp. の商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBM または各社の商標である場合があります。現時点でのIBM 商標リストについてはwww.ibm.com/jp-ja/legal/copytrade.shtml (US)をご覧ください。
Windowsは Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標です。
他の会社名、製品名およびサービス名等はそれぞれ各社の商標です。