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お客様事例
東亜石油株式会社
東亜石油株式会社(以下、東亜石油)は、保有する石油精製設備および発電設備のさらなる安全かつ安定した稼働を実現するために、設備保全管理システムにIBM Maximoを採用。設備信頼性やコストに関するKPI(重要評価指標)を“見える化”する分析機能を活用し、設備保全管理の全体計画および施策展開を支えるPDCAサイクルの精度を大きく高めています。
東亜石油は定期的および日常的に行われる設備保全管理にITを活用することで、設備の信頼性向上や業務効率化を図るほか、蓄積されたデータを技術伝承や人材育成に生かしたいと考えています。しかし既存の設備保全管理システムは機能が限定的で、一部の業務は他の帳票や他の電子媒体を併用せざるをえず、個々の業務が属人化してしまうなど多くの非効率が生じていました。このような状態は、設備保全管理に関わる知見を部門全体で共有する上での障壁となっており、適切な保全計画に基づいた設備の信頼性向上への妨げとなるのはもちろん、技術伝承や人材育成の観点でも改善が求められていました。
これらの課題を抜本的に解決すべく東亜石油は新たな設備保全管理システムの基盤にIBM Maximoを採用しました。同社ではまず、各設備で発生する保全依頼や保守依頼に対して、故障(損傷)の内容や優先度、緊急性などを体系化したコードを割り当て、その履歴を蓄積して設備保全管理の全体計画および施策展開を支えるPDCAサイクルの精度向上に取り組んでいます。また、そこから導き出される保全計画に沿った適切な事務遂行管理の改善に注力すると同時に、工事遅れを防止する工事実行総合計画予実管理分析、適切な価格での資材の購買を支援する購買予実管理分析といったテーマでも取り組みを開始しています。
新設備保全管理システムは、保全計画、予算計画、実績管理などの業務を統合し、現場における情報の一元管理を実現します。煩雑な情報収集や集計の業務負荷が従来の40%軽減されると見込まれており、その分の工数や時間を設備の信頼性向上につながる、より有益な活動に振り向けることが可能となります。同社では今後、AIやIoT、RPAなどの先端テクノロジーも積極的に活用していく考えで、社内でワーキーンググループを立ち上げて導入検討を行っています。
なお、東亜石油は今回のシステムのリプレースにあわせて、貯蔵品や補修部品の在庫管理における省力化とエラー防止に向けてハンディーターミナルも導入しており、より広範なデータをIBM Maximo上で統合・連携させ、スマートなプラント運転を実現していくことを目指しています。
当事例で使用されている主な製品・サービスは下記の通りです。
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記載されている性能データとお客様事例は、例として示す目的でのみ提供されています。実際の結果は特定の構成や稼働条件によって異なります。本書に掲載されている情報は現状のまま提供され、第三者の権利の不侵害の保証、商品性の保証、特定目的適合性の保証および法律上の瑕疵担保責任を含むすべての明示もしくは黙示の保証責任なしで提供されています。IBM製品は、IBM所定の契約書の条項に基づき保証されます。
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記載の事例は特定のお客様に関するものであり、全ての場合において同等の効果が得られることを意味するものではありません。効果はお客様の環境その他の要因によって異なります。製品、サービスなどの詳細については、弊社もしくはビジネス・パートナーの営業担当員にご相談ください。