株式会社ナイス
IBM AS/400(IBM i)時代から利用してきたIBM Db2をWindows版製品でも採用し、医事会計システムの高度な信頼性を担保しつつ医療機関の業務改革に貢献

医事会計および精神科向け電子カルテの2つのパッケージ・システムを主力製品とする株式会社ナイス(以下、ナイス)は、それらのソリューションの根幹を支えるデータベース基盤として、約40年にわたり一貫してIBM Db2を利用してきました。顧客やパートナーが培ってきた有形無形の資産を安全に継承していくことが、パッケージ・ベンダーであるナイスとしての責務であり、常にIBM Db2を最優先の選択肢としてきたのです。また、セルフ・チューニング・メモリー・マネージャー (STMM)機能を活用した自動チューニングなど、法規制対応などで常に変化していくシステムのパフォーマンスを維持する上でもIBM Db2の先進機能は大きな貢献を果たしています。

ビジネス上の課題

ナイスは、1980年代にIBMとの協業で、当時のIBM AS/400シリーズ(現IBM i)に対応した医事会計システム「Medical-PACK」を開発、医療機関向けシステム事業を開始し、それ以来、40年近くにわたってパートナーシップを継続しています。医事業務を包括的にカバーする総合システムであるMedical-PACKは現在では全国の850以上の医療機関で利用されています。さらに、同社はWindows対応へのニーズに応えると共に、GUI環境での操作性を強化した「Medical Leader-Account」をリリースし、Medical-PACKからの移行計画(案件)も最終段階を迎えています。ただし最大の課題は、IBM AS/400と同等の安定したシステム稼動をWindows上でも担保できるか、ということでした。

ソリューション

ナイスはシステムのデータベース基盤として、一貫してIBM Db2を採用しています。Medical-PACKやMedical Leader-Accountは、標準インターフェースを公開し、多くの他社製ソリューションと連携する“受け皿”となっていることが大きな特長の1つで、プラットフォームとしての高い信頼性を担保し、お客様の有形無形の資産を安全に継承していくパッケージ・ベンダーとしての責務を果たすために、同社は優れた機能と実績で全世界にユーザーを持つIBM Db2を最優先の選択肢としています。IBM Db2の高可用性災害時リカバリー機能によってレプリケーションされたデータを業務分析にも利用するため、大規模医療機関に向けてデータウェアハウスを提案する機会も増えており、提案の一環となるエンドユーザー用のBIツールとして、同社は気になったデータをその場でドリルダウンし、分析結果や関係者で簡単に共有できるIBM Cognos Analyticsを採用しています。

効果と今後の展望

医事会計システムは、ほぼ1~2年に一度の頻度で実施される診療報酬改定などの法改正にあわせて、プログラム改修が必要であり、具体的なガイドラインが示されてから年度初めの施行まであまり時間的な余裕はありません。IBM Db2のSTMM機能を利用するすることで、お客様ごとのデータベースの利用頻度や使い方に応じて自動的にチューニングが行われて、すぐにパフォーマンスが最適化されるため、パラメーターを手作業で調整することがほとんどなくなり、診療報酬改定の対応作業もスムーズに完了できるようになりました。また、Medical Leader-Accountの統計分析サブシステムでは、経営判断につながる重要評価指標を可視化し、医療機関の経営改善に貢献しています。同社は地域医療構想や医療計画、病床機能の再編などの動向を見据えながら、医療情報システムのさらなる高度化を指向しています。

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お客様の有形無形の資産を安全に継承していくパッケージ・ベンダーとしての責務を果たすために、常にIBM Db2をデータベースの最優先の選択肢としてきました。 馬場 浩一氏 常務取締役 株式会社ナイス
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