「私たちの製品は、国民保健サービスによる「心理療法アクセス改善(IAPT)」というプログラムの推進をサポートします」Mayden社の運営ディレクターのChris Eldridge氏は説明しています。同社の主力製品であるiaptusは、英国のプライマリー・ケアにおけるメンタル・ヘルスケア・サービスの主要なデジタル・ケア記録システムとなっています。

iaptusは、メンタル・ヘルスケア・サービスの提供者が、患者が専門医による治療の紹介を受けたのはいつか、受けた治療、また治療後の対応を含めた患者の診療記録を追跡できるようにします。より広いレベルで、サービス提供者が、治療がどの程度効果的で、患者ができる限り早く治療を受けられるようにするためにはどこに追加のリソースが必要かを見極めるのに役立ちます。

「メンタル・ヘルスケアサービスは、患者の専門医への紹介状、待機時間、結果の管理と追跡のみならず、待機時間の目標などのKPIに対するパフォーマンスをモニターし、報告書作成のために必要なデータの送信においてもiaptusを頼りにしています」とEldridge氏は話しています。Mayden社のデータ・サービス・チームは、システムのパフォーマンスを昼夜問わずモニターし、インシデントが発生すると、何が誤っているかを正確に把握する必要があります。Mayden社は、開発プロセス全体にわたってパフォーマンスのモニタリングを強化することで、アプリケーションの信頼性の向上にプロアクティブに取り組んでいます。このことは特に重要なことです。というのも、多くの医療ITプロバイダーは、ソフトウェアを3カ月から6カ月に1回更新していますが、iaptusは週に4回の頻度で更新されるためです。

Mayden社のiaptusアプリケーションは、メンタル・ヘルス・サービスを提供

500万

人以上の英国の患者に

Mayden社は、Instanaをiaptusシステムに適用

最適化

をパフォーマンス、信頼性、セキュリティーにおいて実現

パフォーマンスとセキュリティー

iaptusは2008年からWebベースのソリューションを提供しています。Mayden社は、2018年にシステムをプライベートクラウドに移行し始めました。移行の結果として、同社のチームは、システムのアーキテクチャーと、そのアーキテクチャーが依存するソリューションの双方に大幅な変更を加えました。

以前は、 Mayden社のパフォーマンス・モニタリング・ソリューションは、例えば、基礎となるハードウェア・インフラストラクチャー、メモリー、CPU、ディスクの使用状況を見るのに役立っていました。しかし、Mayden社はソフトウェア自体のパフォーマンスの可視性を向上させる必要がありました。Mayden社は、開発プロセス全体にわたって、こうした情報にアクセスできるようにしたいと考えていたため、頻繁に発生するソフトウェア・リリース・サイクル全体にわたって、ソフトウェアが確実にセキュアで、信頼性が高く、効率的であり続けるようにしていました。

「私たちは、非常に高い解像度で、当社のソリューションのパフォーマンスを把握するために役立つものを探していました」とEldridge氏は語ります。「さまざまな理由で存在しうるピーク値とトラフ値について、秒単位で確認できるようにしたかったのです。」 キー情報のサンプルを分単位で抽出するのでは不十分であるとEldridge氏は強調しています。

2番目に重要な要件は、データ・プライバシーでした。「私たちは、非常にセンシティブなメンタル・ヘルスのデータを大量に取り扱っていることで信頼されています」とEldridge氏は話しています。Mayden社は、クラウドを活用したモニタリング・ソリューションを、意図的に、同社のインフラストラクチャーの外部で提供したかったのです。これには、ロギング・システムによって監視されているデータを細かくコントロールすることが必要でした。

また、使いやすいことも重要な要因でした。Eldridge氏は、同社のチームがNew Relic社などのいくつかのベンダーを試した上で、IBM® Observability by Instanaを選択したと説明しています。ベンダーの中には膨大な量のデータを提供してくれたところもありましたが、その膨大なデータを分析すること自体が課題であることが見えてきました。「私たちは、情報の優れた解釈に役立ち、私たちが興味を持ちそうな領域へと導いてくれるInstanaに組み込まれたAIテクノロジーに特に関心を持ちました。」

ノートPCを持ち、コンピューターの画面をカメラに向けて示している女性

可視性の拡張で処理を高速化

「優れた顧客サービスを提供することは、私たちにとって非常に重要です」とEldridge氏は話します。「私たちは、サプライヤーから同じレベルのサービスを期待しています。私たちは初めてInstanaを使用して仕事をしたときに、私たちが受けたサポートのレベルに感銘を受けました。」

インストール・プロセス開始時に、Mayden社は、不注意により、患者データが収集され、モニタリング・システムにに送信されてしまうことがないことを保証する必要がありました。この領域において、Instanaのチーム以上のサポートを他のプロバイダーから得ることはできませんでした。「私たちはInstanaからは本当に重要なサポートを得られました」とEldridge氏は振り返ります。「ヘルプ・デスクだけではなく電話やSlackでInstanaのテクニカル・チームとの会話が出来るというのは、他のプロバイダーには見られないサポートでした。その結果Mayden社は、Instanaには、私たちと緊密に連携し、私たちの要求を理解してくれる強力なテクニカル・サポート・チームがあることを確信しました。」

さらにEldridge氏は次のように説明しています。「iaptusが機能を拡張したため、アーキテクチャーを変えましたが、これによりiaptusは複雑なソフトウェアとなりました。Instanaはネットワークを視覚的に表示してくれます。私は、これを見て良い意味で誰もが大変驚いたと思っています。Instanaは、たった数クリックするだけで、システム・チームや開発者からのインプットがなくても、物理環境と論理環境を表示します。」

Mayden社のチームは、Instanaが当社のアーキテクチャーとインフラストラクチャーでどのように作用するかを理解できれば、インストール・プロセスも迅速であることを理解しました。「データを入手するには、数週間かかると予想していました」とEldridge氏は話し、「実際には、数日内にデータと使用情報を表示することができました」と述べています。

保護された環境は、ソフトウェアの更新が困難になる可能性があるということも意味します。しかしEldridge氏は、「クラウド・ホスティング・スケーリングとして新しいクラスターに展開するプロセスを理解すれば、ソフトウェアの更新プロセスは、引き続き非常に簡単です」と説明しています。

iaptusを示すノートPCのコンピューター画面

継続的な改善

「私たちは、当社のソフトウェアが特定のシナリオでどのように動作するか、またソフトウェアのどの部分を再度調べる必要があるのかについて、さらに詳しく分かるようになりました」と、Eldridge氏は述べています。「当社のチームは、必要なときにいつでもソフトウェアにアクセスできるため、問題が発生すると、調査が必要な可能性のある領域を照会できます。」

しかしながら、Mayden社のInstanaとのジャーニーはまだ始まったばかりです。今後6カ月から12カ月間の計画では、Instanaの使用を拡大し、アプリケーション・パフォーマンス・モニタリング全般についてチーム・メンバーのスキルを磨いていきます。目標は、開発プロセス全体を通してパフォーマンス・モニタリングを組み込み、iaptusアプリケーションの信頼性の継続的な向上に取り組むことです。

製品・サービス

IBM® Observability by Instana

Mayden社のロゴ

Mayden社について

Mayden社(ibm.com外部へのリンク)は、臨床医と患者の可能性に変化をもたらすデジタル・テクノロジーを生み出しています。同社のiaptusシステムは、英国における心理療法の主要なデジタル記録システムです。Mayden社は英国のバースを拠点にしています。

Instana, an IBM Companyについて

Instana, an IBM Companyは、最新の複雑なクラウドネイティブ・アプリケーションを運用している企業に対して、アプリケーション・パフォーマンスの自動モニタリング機能(ibm.com外部へのリンク)を備えたEnterprise Observability Platform(ibm.com外部へのリンク)を、アプリケーションの稼働場所によらず(オンプレミス、パブリッククラウド、プライベートクラウドのほか、モバイル・デバイスやIBM® Zメインフレーム・コンピューターも含む)提供しています。

Instana社のAI駆動の検出機能により、ハイブリッド・アプリケーションの内部深くのコンテキスト依存関係を検出することで、モダンなハイブリッド・アプリケーションを管理できます。Instana社は、開発パイプラインも可視化するので、クローズドループのDevOps自動化を実現する役にも立ちます。

これらの機能により、アプリケーション・パフォーマンスの最適化、イノベーションの実現、リスクの軽減を実施しているお客様のために必要とされる実用的なフィードバックを提供して、DevOpsの効率の向上、ソフトウェア・デリバリー・パイプラインの価値の向上を支援できると同時に、サービス・レベルおよびビジネス・レベルの目標を実現できます。

詳細については、instana.com(ibm.com外部へのリンク)を参照してください。

Instana社のロゴ

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2021年6月

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適切なセキュリティーの実施について: ITシステム・セキュリティーでは、エンタープライズ内外からの不正アクセスに対して防止、検知、対応を行い、システムや情報を保護することが求められます。深刻なネットワーク障害を経験した後、トルコのIsbank社は、ビジネスのレジリエンシーを確保するために自社のサーバー、アプリケーション、データを新しいデータセンターに移行する必要があり、移行中のネットワーク運用は継続する必要がありました。完全に安全と見なすことができるITシステムまたはIT製品は存在せず、また単一の製品またはセキュリティー対策が、不正アクセスを防止する上で、完全に有効となることもありません。IBMのシステムおよび製品は、包括的なセキュリティーの取り組みの一部となるように設計されており、これらには必ず追加の運用手順が伴います。また、最高の効果を得るために、他のシステム、製品、またはサービスを必要とする場合があります。IBMは、何者かの悪意のある行為または違法行為によって、システム、製品、またはサービスのいずれも影響を受けないこと、またはお客様のエンタープライズがそれらの行為によって影響を受けないことを保証するものではありません。