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Marcegaglia社の事例

効率性、拡張性、レジリエンス
IBMとGruppo Marcegaglia社は、持続可能な方法で市場の新たな課題に取り組むためのパートナーシップを締結しました。
機械のクローズアップと可動部品を映した動画
 
「当社のような企業では、サステナビリティーなどの新たな課題に対処しなければならないため、事業継続性、セキュリティー、適切なパフォーマンスを確保するために、強固かつ信頼性の高い技術的基盤を備える必要があると感じました」。

Marcegaglia社のITディレクターであるMarco Campi氏は、鉄鋼加工の世界的大手であるイタリアの産業グループが、デジタル・トランスフォーメーションに着手し、進化し続けるシナリオの中でビジネスの成長を促進する理想的な技術パートナーとしてIBMを選んだ経緯について説明します。

Marcegaglia社はエネルギー分野で多くの課題に直面しており、主要目標の1つとしてサステナビリティーの実現を掲げています。

このような状況において、テクノロジーは、入手可能な膨大な量のデータを分析し、さまざまな対策を講じてエネルギー消費を最小限に抑える方法を特定することで大きく貢献します。

また、採用したITソリューションのエネルギーへの影響に関しても、複数のシステムをIBM Power関連機器に統合することは、特にコスト効率の高い選択肢です。このプラットフォームは効率性が高いため、他のソリューションと比較してトランザクションあたりのエネルギー・コストが大幅に削減できます。

 

  +650万 トン/年

 

世界で

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35 プラント

 

削り出し加工された鋼鉄

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7000人 従業員

 

削り出し加工された鋼鉄

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当社では、文書処理時間を短縮するためのパフォーマンスの向上、生産工場のプロセスの効率化、有機的成長と外部成長に対応するための拡張性の向上、安定性とサービスの継続性を確保するための回復力の強化という極めて明確な目標を掲げています。 Marco Campi氏 Marcegaglia社、ITディレクター
IBM Power:SAP HANAに最適なプラットフォーム
 

Gruppo Marcegaglia社は主にオンプレミスのインフラストラクチャーに依存していますが、特定のスキルを必要とするアプリケーションや、通常はサード・パーティーに依存するITセキュリティー・サービスについては、SaaSモードでクラウドを使用しています。過去2年間で、このソフトウェアを使用する場面が増え、普及が進み、さらに、スマート・ワークが広まる中、コラボレーションがますます重要になっています。

ビジネスを支えるコア・アプリケーションの主力はSAP HANAですが、近年、同社はERPの基盤となるこの技術インフラストラクチャーを更新する必要性を感じていました。これには、提供されるサービスの重要度に適したビジネスの継続性とパフォーマンス・レベル、および生産と物流チェーンのサポートとセキュリティーを保証できるハードウェア、ソフトウェア、ミドルウェアのアーキテクチャーの設計が含まれます。

IBMがビジネス・パートナーと協力して実施した実現可能性分析の後、技術的および経済的なベンチマークが実行され、Marcegaglia社が世界中で使用しているSAP HANAシステムをサポートする必要性を考慮すると、IBM Powerプラットフォームこそが最適であると判断されました。

そこで、柔軟性よりも、長期にわたって継続的なサポートを提供できることを重視してソリューションを選択しました。IBMは、パートナー・エコシステムと連携して、関連システムとオペレーティング環境の統合と生成を実現し、堅牢で信頼性の高い技術インフラストラクチャーを確保しています。

これは技術的な移行であったため、アプリケーション・コンポーネントに影響を与えることも、ユーザーの操作を変更することもなく、極めて短期間でプロジェクトを完了できました。これは当社にとって重要な側面でした。 Marco Campi氏 Marcegaglia社、ITディレクター
IBM Power E950をお勧めするのは、 それが成功をもたらす選択だからです
 

このソリューションは、SAPアプリケーションを複製するロジックと、リソースを重複させずにワークロードを1つのシステムから別のシステムに移動する機能を組み合わせたシステムのクラスターに基づいており、全体的なTCOが明らかに削減されました。

Linuxオペレーティング・システムを搭載した2台のIBM Power E950システムは、SAP Hana論理パーティションと仮想I/O サーバーを管理してネットワーク・リソースの仮想化を行います。IBM Power HMC(ハードウェア管理コンソール)は、ソリューションの監視、予測診断、および「オンデマンド」モードでのプロセッサーとメモリー・リソースの再バランス調整の必要性に対応します。

この導入後、マシンに負荷を過渡にかけることなく、トランザクション実行速度が20~30%向上しました。これにより、必要なときに、予備の処理能力を使用できるようになりました。

 

サイバーセキュリティーも、潜在的な脆弱性を特定し、それを迅速に解決する能力を高めることに当社が注力している分野です。 Marco Campi氏 Marcegaglia社、ITディレクター
自動化と予測分析がもたらす未来を覗いてみましょう。
 

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、多くのサプライチェーンで明確な制約が課され、業務方法の変更、移動の制限、管理の複雑さの増大が起こり、世界中の拠点と従業員の管理、コミュニケーション、オペレーションにとって重要なノードであるITインフラストラクチャーの重要性が浮き彫りになりました。さらに、特にスマート・ワーキングと最近の地政学的危機により、サプライチェーンにおけるサイバーセキュリティー・リスクがますます高まっています。

今後の目標は、製造実行システム(MES)アプリケーションを可能な限り標準化し、管理しやすくすることでコストを抑えながら、より安全な状況を実現することです。また、AI や機械学習アルゴリズムとの統合により、最もパフォーマンスが優れている分野を把握し、投資が必要な改善領域を特定できる、オペレーション用のデータウェアハウスを考案することも重要です。この戦略はコマーシャル部門ではすでに実施されていますが、すべてのサイトで品質を向上させるために、今後は生産段階でも採用することを目指しています。

最後に、当社は、製品のカスタマイズをますます目指す市場のトレンドに合わせるために、コイルへの連続デジタル印刷で行っているように、より多くのデジタルおよび自動化ツールを生産チェーンに統合することを目指します。

MARCEGAGLIA社のロゴ
Gruppo Marcegaglia社

Gruppo Marcegaglia社は、鉄鋼加工部門の世界的大手であるイタリアの多国籍企業です。ヨーロッパだけではなく、世界中に15,000社を超える顧客を抱えるこのグループの市場プレゼンスは明らかです。
当グループにとって、イノベーションは商品の流れを最適化し、効率性や労働者の安全を高め、バリューチェーンを最適化するためのツールです。
2020年以降、Gruppo Marcegaglia社には、財務以外のステートメントの作成は義務付けられていませんが、持続可能なビジネスモデルになるための戦略的道筋の一環として、サステナビリティー・レポートを発行することを決定し、従業員、地域社会、環境へのプラスの影響をますます強化しています

ソリューション・コンポーネント IBM Power E950

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ここでご紹介するすべてのお客様事例は、一部のお客様がIBM製品をどのように使用し、どのような成果を達成したかを説明する目的でお伝えしています。ここで提供される情報は「現状のまま」のものであり、明示的または黙示的な保証(商品性、特定目的への適合性、非侵害の保証または条件を含む)はありません。IBM製品は、提供される契約の条項および条件に従って保証されます。