断片化されたデータから即時の専門知識へ:CSOがwatsonxを活用して営業とサステナビリティー・サポートを拡大した方法
IBMのチーフ・サステナビリティー・オフィス(CSO)は、IBMの最も重要なサステナビリティー・データ(環境目標を支え、顧客の信頼を獲得できるよう営業担当者を支援し、コンプライアンスを可能にする情報)の中心にあります。時間が経つにつれ、このデータへの問い合わせの量と複雑さが増大しています。より詳細でカスタマイズされた対応に対する期待が高まり、既存のプロセスで対応すると、ますます時間がかかるようになっていました。
一元化されたシステムがなかったため、チームは新たなトレンドを把握できず、サポートを拡大する能力も限られており、価値の高い機会の優先順位付けにも苦労していました。営業担当者は、断片化された情報や時代遅れの情報に基づいて作業を行うことが多く、スペシャリストが回答の追跡にかなりの時間を費やす必要があって、対応が遅くなり、現場からの知見に基づいて行動するIBMの能力が制限されていました。IBMの信頼性と業務の厳密さにとってますます不可欠になっているこの職務において、この分散的なアプローチは避けられたはずの摩擦を生み、さらに負担を増大させました。より現代的でスケーラブルなモデルの必要性を認識した同組織はサステナビリティーの専門知識へのアクセスと適用の方法を変革するべくAIに目を向けました。
組織全体でサステナビリティーの専門知識へのアクセス方法をモダナイズするために、IBMはAskSustainabilityを開発しました。これは、組織のエキスパートとして機能するように設計されたAI搭載エージェントです。このエージェントは、日常的な問い合わせへの応答を自動化し、運用メトリクス、企業ポリシー、顧客固有の製品のカーボン・フットプリントなどのサステナビリティー・データに即座にアクセスできるため、古い可能性のあるメトリクスを含む断片化されたシステム全体を検索する必要がなくなり、信頼できる正確な回答を提供します。
AskSustainabilityを使用することで、営業担当者は顧客のニーズに迅速かつ正確に対応できるようになります。また、より深い専門知識が必要な場合、エージェントはユーザーを適切な対象分野の専門家に直接つなぐことができ、最大の価値を生み出す場所に人間の知見が適用されるようにし、適切な専門家を見つけるのにかかる時間の無駄を省くことができます。
AskSustainabilityは、IBM watsonx.ai®を基盤として構築されています。これは、エージェントの言語理解と正確な情報の検索を支えるものであり、IBM® watsonx Orchestrate®は、ユーザーの意図に基づいて最適な次のアクションを判断することで、ワークフローを自動化するものです。これらの機能を組み合わせることで、以前は分離していた50のデータ・ソースが1つの会話体験にまとめられます。この統合により、反復作業が大幅に削減され、CSO担当者はより価値の高い戦略的業務に集中できるようになりました。
AskSustainabilityの導入により、サステナビリティー・ワークフロー全体のスピード、一貫性、運用効率が即座に向上しました。AIエージェントによって自動応答が数秒で生成され、全体的な応答サイクル時間が大幅に短縮されました。リリースから最初の4か月で、このソリューションは推定5,000万ドル相当の営業パイプラインに影響を与え、AIを活用した知見を必要な時点で組み込むことで、いかに迅速にビジネス価値に変換できるかを示しています。
このソリューションは、ユーザー向けにIBMの戦略的エージェント・ハブ(AskSales、AskIBM、Slack)にもシームレスに統合され、チームがどこで作業していてもデータを活用した知見にアクセスできるようにしました。AskSustainabilityは、SMEの知識に自然言語でアクセスできるようにすることで、この種の問い合わせへの対応に必要な手作業を大幅に削減しました。立ち上げから4か月で、このソリューションはすでに推定5,000万ドルの潜在的収益を生み、導入が拡大するにつれてインテリジェントなサステナビリティーの知見がもたらすより広範な価値創造の可能性を明らかにしました。これらの成果を総合すると、IBMはサステナビリティーに関する業務を大規模に進化させることができ、組織はより高いインテリジェンス、スピード、精度で高まる期待に応えることができます。
チーフ・サステナビリティー・オフィスは、AI、量子技術、ハイブリッドクラウドにおけるIBMの強みを活かし、IBMのサステナビリティーへのアプローチを推進しています。同チームは、IBMの業務やサプライチェーン、製品、サービス全体にわたるサステナビリティーの推進に重点を置くと同時に、社内外のグループと緊密に連携して、より広範なサステナビリティーの課題に取り組んでいます。IBMの業務とイノベーションのあらゆる側面にサステナビリティーを根付かせるという取り組みを指針として、同オフィスは、組織全体においてサステナビリティーがどのように定義され、実現されるかを形作る上で中心的な役割を果たしています。
© Copyright IBM Corporation, June, 2026.
IBM、IBMのロゴ、watsonx.ai、およびwatsonx Orchestrateは、世界中の多くの国で登録されたIBM Corp.の商標です。
示されている例は、説明のみを目的として提供されています。実際の結果はお客様の構成や条件により異なるため、一般的に期待される結果を提供するものではありません。