業務現場のスピーディーな意思決定の妨げとなっていた性能問題は一気に解消されました。Netezza Performance Serverのパワーを最大限に生かすべく、より大規模なデータ活用、より高度なデータ分析へと歩みを進めていく計画です

株式会社ビックカメラ システム部 インフラグループ 課長 石村 寧宏 氏

ビジネス上の課題

ビックカメラは、IBM PureData System for Analyticsを活用し、グループ会社を含むエンドユーザーの分析業務を支える統合情報基盤を構築し、現場から管理部門にいたるビジネスのあらゆる局面でデータ活用を推進してきました。統合情報基盤導入から5年以上が経過し、ハードウェアの老朽化とともにデータ量の増大とユーザー数の拡大に伴って、アクセスが集中する週明けや月末月初のピーク時には分析のレスポンスやレポーティング処理が遅延し、処理能力不足が目立ち始めました。そこで同社は2019年4月、統合情報基盤を構成するハードウェアがサポート終了を迎えるタイミングにあわせて、新たなソリューション選定に向けた検討を開始しました。

概要と経緯

ビックカメラは、クラウド上のデータウェアハウス・サービスを優先して検討を進めていましたが、候補としていたサービスはIBM PureData System for Analyticsとアーキテクチャーが異なるため、データ移行に多大な工数とコストがかかることが明らかになりました。同社は、IBM PureData System for Analyticsと100%互換性をもつアーキテクチャーを備えているNetezza Performance Serverに注目し、移行コストと移行期間を大幅に抑えられることを確認し、採用を決定しました。同社は、2020年3月にIBMに発注、新型コロナウイルス感染症の感染が拡大し、関係者間のコミュニケーションもすべてオンラインになりましたが、ほとんど支障なく作業を進め、予定どおり、6月末に新データウェアハウスを稼働することができました。

効果と今後の展望

ビックカメラの統合情報基盤は、サービスインと同時に劇的な性能改善の効果を発揮し、在庫評価集計業務のバッチ処理は、従来の210分から15分に短縮され、BIレポーティングの処理件数は150%向上し、レスポンスは最大100倍以上、平均で10倍高速化しました。同社は、今後、IBM Cloud Pak for Data Systemを活用し、BIツールだけで行えるデータ分析から、徐々にAIの領域にも踏み出すことを考えています。また、将来的にはNetezza on Cloudを活用することで、オンプレミスからクラウドへのシームレスな移行が可能となることにも興味をもっており、データに対するビジネス側のニーズの変化に応えつつ、統合情報基盤の進化と発展を進めていきます。

[製品・サービス・技術 情報]
当事例で使用されている主な製品・サービスは下記の通りです。
Netezza Performance Server
IBM Cloud Pak for Data System

当事例に関する図表を含めた詳細な情報は、下記「PDFダウンロード」よりご覧いただけます。

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