ate コマンド
目的
構文
ate
説明
ate コマンドは、非同期端末エミュレーション (Asynchronous Terminal Emulation:ATE) プログラムを始動します。 ATE プログラムは、ワークステーションとリモート・コンピューターの間の接続を確立します。 その結果、ワークステーションは、リモート・コンピューターに接続された端末として機能するようになります。 ATE を使用すると、リモート・データベースまたは他のシステムに接続して、それらのものとの間でデータを交換できます。
注:ATEを使用するには、ユーザーはUNIX-to-UNIXコピー・プログラム(uucp)グループのメンバ ーでなければならない。 root 権限を持つユーザーが、System Management Interface Tool (SMIT) を使って、個々のユーザーをグループに組み込みます。
ATE は接続を確立し、ユーザーがセッションを記録および制御できるようにします。 ユーザーは、リモート・システムにログインした後で、 リモート・システムでローカル・ユーザーとして、プログラムを実行し、コマンドを実行し、ファイルを使用することができます。 ATE は、さらに、ワークステーションが VT100 端末をエミュレートできるようにします。
ATE プログラムは、メニューとサブコマンドを使用します。 ユーザーは、メニューからサブコマンドを実行することにより、リモート・システムに接続し、ファイルを送受信し、コマンドを実行します。 ate コマンドを実行すると、必ず「Unconnected Main Menu (未接続のメインメニュー)」が表示されます。 他のシステムに接続しているときに MAINMENU_KEY (通常は Ctrl-V キー・シーケンス) を押すと、 「Connected Main Menu (接続メインメニュー)」が表示されます。 connectサブコマンドは接続を行う。
ATE プログラムは 3 つの 制御キー・シーケンスをサポートしています。CAPTURE_KEY (通常は Ctrl-B)、PREVIOUS_KEY (通常は CTRL-R)、および MAINMENU_KEY (通常は CTRL-V) です。 ATE プログラムが始動されるまでは、これらの制御キーは機能しません。 制御キーおよびその他の ATE デフォルト値は、ate.def ファイル・フォーマットを編集することにより変更できます。
例
ATE プログラムを始動するには、次のように入力します。
ateATE の「Unconnected Main Menu (未接続のメインメニュー) 」が表示されます。
サブコマンド
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 変える | ATE プログラム内のデータ送信特性を一時的に変更します。 |
| 休憩 | リモート・システム上での現行の活動に割り込みます。 |
| コネクト | リモート・コンピューターに接続します。 |
| ディレクトリ | ATE ダイヤル・ディレクトリーを表示します。 |
| help | ATE サブコマンドに関するヘルプ情報を表示します。 |
| モディファイ | 端末エミュレーションに使うローカル設定を一時的に変更します。 |
| 実行する | ユーザーが、ATE の使用中にワークステーション・オペレーティング・システム・コマンドを入力できるようにします。 |
| やめる | 非同期端末エミュレーション (ATE) プログラムを終了します。 |
| 受け取る | リモート・システムからファイルを受信します。 |
| 送る | リモート・システムにファイルを送信します。 |
| 終了 | リモート・システムへの ATE 接続を終了します。 |
alter サブコマンド
a[l CharacterLength] [s StopBit] [p Parity] [r BaudRate] [d Device] [i DialPrefix] [f DialSuffix] [w Seconds] [a RedialAttempts] [t TransferProtocol] [c PacingType]
注: alterサブコマンドのフラグのデフォルト値は、ate.defファイル形式を編集することで恒久的に変更することができる。
alter サブコマンドには、 非同期端末エミュレーション (ATE) の「Connected Main Menu (接続メインメニュー)」または「Unconnected Main Menu (未接続のメインメニュー)」からアクセスします。 コマンドラインからateコマンドを発行すると、未接続メインメニューが表示されます。 alter サブコマンドは、次のデータ送信特性を一時的に変更します。
- データ文字長
- ボーレート
- ストップビットとパリティビット
- ポート名
- モデムダイヤルの接頭辞と接尾辞
- 待ち時間とリトライの制限
- ファイル転送プロトコル
- ペーシング文字またはディレイ時間
ユーザーが ATE を終了すると、設定は ate.def ファイル・フォーマットに定義されているデフォルトに戻ります。
どちらの ATE メインメニューからの場合も、フラグなしで alter サブコマンドを実行すると、Alter メニューが表示されます。 Alter メニューを回避するには、どちらかの ATE メインメニューのコマンド・プロンプトに、必要なフラグを付けた alter サブコマンドを入力します。
alter サブコマンドは、同時に複数の機能を変更できます。 複数の変数の値を変更するには、第 1 のフラグのあとに新しい値を入力し、スペースを 1 つ入れ、次に第 2 のフラグと第 2 の値を入力するという手順を使用します。
alter サブコマンドの影響を受ける設定を永続的に変更するには、ate.def ファイル・フォーマットをカスタマイズします。
アルターメニュー
Alter メニューには、alter サブコマンドで変更できる特性の現行設定が表示されます。 Alter メニューを表示するには、ATE の「Connected Main Menu (接続メインメニュー)」または「Unconnected Main Menu (未接続のメインメニュー)」で、 コマンド・プロンプトのあとに文字 a を入力します。
Alter メニューには次の列があります。
| 列名 | 内容 |
|---|---|
| コマンド | 変数の値を変更するフラグ |
| 説明 | フラグが影響を与える変数の記述 |
| CURRENT | 変数の現行値 |
| POSSIBLE CHOICES | 変数に使用できる値 |
変数の値を変更するには、Alter メニューに、フラグ (COMMAND 列から) と、新しい値 (POSSIBLE CHOICES 列から) を入力します。
Alter メニューから ATE メインメニューの 1 つに戻るには、Enter キーを押します。
flags
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| a RedialAttempts | ATE プログラムが接続のためにリダイヤルを試行する最大回数を指定します。 RedialAttempts 変数が 0 であれば、リダイヤルは試行されません。 オプション : 0 (なし) または正の整数 デフォルト : 0 |
| c PacingType | 使用するペーシングプロトコルのタイプを指定する。 デフォルト : 0 (ペーシングなし) 注: PacingType の変数は、xmodem プロトコルが使用されている場合には効果がありません。 PacingType には次のいずれかを指定できます。
|
| d デバイス | リモート・システムへの接続に使う非同期ポートの名前を指定します。 オプション : ローカルで作成されたポート名。 Alter メニューには、ポート名の最初の 8 文字が表示されます。 デフォルト : tty0 |
| f DialSuffix | モデムで自動ダイヤルするときに、電話番号のあとに付けなければならないダイヤル接尾部を指定します。 正しいダイヤル・コマンドについては、モデムの資料を参照してください。 オプション : 0 (なし) または有効なモデム接尾部。 Alter メニューには最初の 8 文字が表示されます。 デフォルト : デフォルトはありません。 |
| i DialPrefix | モデムで自動ダイヤルするときに、電話番号の前に付けなければならないダイヤル接頭部を指定します。 正しいダイヤル・コマンドについては、モデムの資料を参照してください。 オプション : 使用するモデムのタイプに応じて、ATDT、ATDP、またはその他の値。 Alter メニューには最初の 8 文字が表示されます。 デフォルト : ATDT |
| l CharacterLength | 1 つのデータ文字のビット数を指定します。 この長さは、リモート・システムで予期されている長さに一致していなければなりません。 オプション : 7 または 8 デフォルト : 8 |
| p Parity | 文字がリモート・システムとの間で正常に送信されたかどうかを検査します。 リモート・システムのパリティーに一致していなければなりません。 例えば、ユーザーが偶数パリティーを選択した場合、文字の中の 1 のビットの数が奇数であれば、1 のビットの数を偶数にするためにパリティー・ビットがオンになります。 オプション : 0 (なし)、1 (奇数)、または 2 (偶数) デフォルト : 0 |
| r BaudRate | ボー・レート、つまり 1 秒間に送信されるビット数 (bps) を指定します。 この速度は、モデムおよびリモート・システムの速度に一致していなければなりません。 オプション : 50、 75、 110、 134、 150、 300、 600、 1200、 1800、 2400、 4800、 9600、 または 19200 デフォルト : 1200 |
| s StopBit | データ送信中に、1 文字の終わりを知らせるために文字に付加するストップ・ビットの数を指定します。 この数は、リモート・システムが使用するストップ・ビットの数と同じでなければなりません。 オプション : 1 または 2 デフォルト : 1 |
| t TransferProtocol | 接続時にファイルを転送する非同期プロトコルのタイプを定義します。
オプション:p(ペーシング)、またはx(xモデム) デフォルト: p▲ |
| w 秒 | WAIT リダイヤルするまでに待つ秒数を指定します。 待ち時間が始まるのは、接続の試行がタイムアウトになるか、またはその試行が中断された時点です。 attempts フラグが 0 に設定されている場合は、リダイヤルの試行は行われません。 オプション : 0 (なし) または正の整数 デフォルト : 0 |
例
- Alter Menu を表示するには、ATE メインメニューのコマンドプロンプトでalterサブコマンドを入力します:
Alter メニューが表示されます。a - Alter Menu から送信設定を変更するには、Alter Menu のコマンドプロンプトで適切なフラグを入力する:
- レートフラグの値を変更するには、次のように入力する:
r 9600
現在のATEセッションでは、ボーレートは次のように変更される9600bpsである。
- 待機フラグの値を変更するには、次のように入力する:
w 7
現在のATEセッションの場合、リダイヤルの待ち時間は次のように変化する7秒。
- alterコマンドを使用するときに Alter Menu をバイパスするには、ATE メインメニューの 1 つのプロンプトで、コマンド略語a と、その後に適切なフラグを入力します。 例えば、レート、ウェイ ト、および試行値を変更するには、ATE メインメニューのプロンプトで次のように入力する:
a r 9600 w 5 a 1
現在のATEセッションでは、ボーレートは次のように変更される9600bpsの場合、リダイヤルの待ち時間は次のように変わります5秒、リダイヤルの最大試行回数が1を試みた。
break サブコマンド
b
break サブコマンドは、非同期端末エミュレーション (ATE) プログラムによって端末に接続されているリモート・システムに、ブレーク・シグナルを送信します。 break サブコマンドは、リモート・システムでの現行アクティビティーに割り込みます。 break サブコマンドは、 ATE の「Connected Main Menu (接続メインメニュー)」から実行します。
注意: breakサブコマンドは現在のセッションを切断する可能性がある。 その場合は、システムでデータが失われることがあります。
例
リモート・システムのログイン画面で現行セッションに割り込むには、 MAINMENU_KEY (通常は Ctrl-V キー・シーケンス) を押します。 ATE の「Connected Main Menu (接続メインメニュー)」が表示されたら、次のように入力します。
bリモート・システムにブレーク・シグナルが送られ、ATE の「Unconnected Main Menu (未接続のメインメニュー)」が表示されます。 ATE プログラムを終了するか、他の ATE サブコマンドを入力します。
connect サブコマンド
ATE の connect サブコマンドは、ユーザーが、非同期端末エミュレーション (ATE) を使ってリモート・コンピューターに接続できるようにします。 connect サブコマンドは、「ATE Unconnected Main Menu (ATE 未接続のメインメニュー)」から実行します。 これによって、ケーブルまたは電話回線で結ばれた 2 つのマシンを接続できます。 ユーザーは、次の 3 つの方法のいずれかで接続を確立します。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| direct | 他のシステムへの確立済みのケーブル・リンクを使います。 |
| 手動ダイヤル | ユーザーがダイヤルする電話番号を使います。 |
| 自動ダイヤル | モデムを使って指定された電話番号をダイヤルします (モデム・ダイヤル接続)。 |
システム・ログインが使用不可になっていない場合は、他のコンピューターに接続しようとするとエラーが戻されます。 リモート・ユーザーによるシステム・ログインを処理するワークステーション・ポートを使用不可にするには、root 権限を持つユーザーが pdisable コマンドを使う必要があります。 ワークステーション・ポートがリモート・ログインからセキュアされたら、ユーザーは、リモート・システムで呼び出しを受信する準備ができていることを確認する必要があります。
回線が使用中の場合、相手が応答しない場合、または認識されない番号を指定した場合は、接続は確立されません。 これらの条件のどれかに該当する場合は、メッセージが表示されます。
リモート・ワークステーションに接続しようとしているときにビジー・シグナルを受信した場合は、 PREVIOUS_KEY (通常は Ctrl-R キー・シーケンス) を押し、 TelephoneNumber パラメーターを再度入力します。
接続が確立されると、ATE は、接続に使用するポートの名前を示すメッセージを表示します。
パラメーター
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| PortName | 直接接続に使用するポートの名前を指定します。 |
| TelephoneNumber | モデム接続を確立するために使用する電話番号を指定します。 |
例
- 直接接続を確立するには、ATE 非接続メインメニューのコマンドラインで次のように入力する:
このコマンドは、ポートtty0.接続が確立されると、メッセージが表示され、続いてログイン画面が表示されます。 要求されたログイン情報を入力し、MAINMENU_KEY (通常は Ctrl-V キー・シーケンス) を押すと、 ATE の「Connected Main Menu (接続メインメニュー)」が表示されます。c tty0 - 手動でダイヤル接続を確立するには、ATE 非接続メインメニューのコマンドラインで、次のように 入力します:
ATE プログラムは、手動ダイヤル接続を確立するために必要な情報 (使用する電話番号やモデムなど) を、ユーザーに求めます。 接続が確立されると、ATE は、接続に使用したポート名を示すメッセージを表示し、次にログイン画面を表示します。 要求されたログイン情報を入力し、MAINMENU_KEY (通常は Ctrl-V キー・シーケンス) を押すと、ATE の「Connected Main Menu (接続メインメニュー)」が表示されます。c - 自動ダイヤル接続を確立するには、ATE 非接続メインメニューのコマンドラインで次のように入力します:
この例では電話番号にダイヤルする222-9999.接続が確立されると、接続に使用されたポートを示すメッセージが表示され、続いてログイン画面が表示されます。 要求されたログイン情報を入力し、MAINMENU_KEY (通常は Ctrl-V キー・シーケンス) を押すと、ATE の「Connected Main Menu (接続メインメニュー)」が表示されます。c 2229999
directory サブコマンド
d
ATE の directory サブコマンドは、ダイヤル・ディレクトリーを表示します。 ユーザーは、表示されたディレクトリーからディレクトリー・エントリーの 1 つを選択することにより、リモート・コンピューターとの接続を確立します。 directory サブコマンドは、ATE の「Unconnected Main Menu (未接続のメインメニュー)」から実行します。 directory サブコマンドは、ダイヤル・ディレクトリーに含まれている情報を使って、自動ダイヤル (モデム・ダイヤル) 接続を確立します。
ATE は、始動時に、現行ディレクトリー内に ate.def ファイル・フォーマットがあるかどうかを確認します。 現行ディレクトリー内に ate.def ファイル・フォーマットがない場合は、ATE はそのファイル・フォーマットを作成します。 ダイヤル・ディレクトリーの初期位置は /usr/lib/dir ですが、 この値は、ate.def ファイル・フォーマットを編集すること (ATE のデフォルト・ファイルの編集) によって変更できます。 ユーザーが ate.def ファイル・フォーマット内で別のダイヤル・ディレクトリーを指定すると、そのディレクトリーが使われます。
ダイヤル・ディレクトリーには、ATE プログラムで呼び出される各リモート・システムに関するエントリーが、次のフォーマットで入っています。
Name Phone Rate Length StopBit Parity Echo Linefeed
これらのフィールドは、エントリーの名前 (通常は、該当の電話番号によって呼び出されるコンピューターを所有している人または企業)、電話番号、および ATE プログラムが接続の確立のために使用するその他の情報を示します。
directory サブコマンドを使って画面にエントリーが表示されるとき、エントリーの前にエントリー番号が示されます。 接続を確立するためのエントリーを選択するには、プロンプトに対して該当のエントリー番号を入力します。
例
ダイヤル・ディレクトリーを表示するには、「Unconnected Main Menu (未接続のメインメニュー)」のコマンド・ラインに、次のように入力します。
date.def ファイル・フォーマット内に指定されているダイヤル・ディレクトリーが表示され、エントリー番号の入力を求めるプロンプトが表示されます。 接続先のダイヤル・ディレクトリー・エントリーの番号を入力します。 ATE は接続を確立し、使用するポート名を示すメッセージを表示します。
help サブコマンド
h[a ] [b ] [ c ] [ d ] [ m ] [ p ] [ q ] [ r ] [ s ] [ t ]
ATE の help サブコマンドは、ATE のサブコマンドに関するヘルプ情報を提供します。 help サブコマンドは、ATE の「Unconnected (未接続)」または「Connected (接続)」メインメニューから実行します。 ATE のすべてのサブコマンドについてヘルプ情報を利用でき、また、複数のサブコマンドに関するヘルプを同時に要求することもできます。
help サブコマンドを実行すると、ATE は、要求された各サブコマンドの説明と、そのサブコマンドの使用方法を表示します。 各サブコマンドに関するヘルプ情報は、要求された順序で個別に表示されます。 各ヘルプ・メッセージを読み終わって、次のページのヘルプ・テキストに進むには、Enter を押します。 ヘルプ・テキストの終わりに達したときは、Enter を押せばメインメニューに戻ります。
help サブコマンドを実行するときは、ヘルプ情報を表示したい ATE サブコマンドの最初の文字を指定します。 ATE サブコマンドの名前は次のとおりです。
| 名前 | ATE サブコマンド |
|---|---|
| a | 変更サブコマンド |
| b | ブレークサブコマンド |
| C | コネクトサブコマンド |
| d | ディレクトリサブコマンド |
| m | モディファイサブコマンド |
| p | サブコマンドを実行する |
| q | 終了サブコマンド |
| r | 受信サブコマンド |
| s | 送信サブコマンド |
| t | 終了サブコマンド |
例
- 1 つのサブコマンドのヘルプ情報を受け取るには、ATE メインメニューの 1 つで以下を入力する:
接続(c)サブコマンド。 ヘルプ情報を見た後に、Enter キーを押します。ATE は help サブコマンドを入力したときのメニューを表示します。h c - 複数のサブコマンドのヘルプ情報を受け取るには、ATE メインメニューの 1 つで以下を入力する:
modify サブコマンド
m[n CaptureFileName] [e ] [l ] [v ] [w ] [x]
注意:デフォルトのCaptureFileNameと他のモディファイ・サブコマンド・フラグの初期設定は、ate.defファイル形式で永久に変更できる。
modify サブコマンドは、非同期端末エミュレーション (ATE) の「Connected (接続)」または「Unconnected (未接続)」メインメニューからアクセスします。 modify サブコマンドは、次のようにして、ATE がローカル・システムで機能する方法を一時的に変更します。
- 受信データを受け取るキャプチャファイルの名前を変更する。
- 以下の機能のオン/オフを切り替える(トグルする):
- 受信データの各行の最後に改行文字を追加する。
- エコーモードを使用する。
- コンソールで DECVT100端末をエミュレートする。
- 入力されたデータをディスプレイに表示するだけでなく、キャプチャファイルにも書き込む。
- Xon/Xoff(送信機のオン/オフ)信号を使用する。
ユーザーが ATE を終了すると、設定は、ate.def ファイル・フォーマットの中で定義されているデフォルト値に戻ります。
どちらの ATE メインメニューの場合も、フラグなしで modify サブコマンドを入力すると、Modify メニューが表示されます。 Modify メニューを回避するには、どちらかの ATE メインメニューのコマンド・プロンプトに、m (modify サブコマンドの省略形) に続いて必要なフラグを入力します。
modify サブコマンドは、同時に複数の機能を変更できます。 変数名を変更するには、nフラグの後に新しいファイル名を入力する。 他の変数はすべて、フラグを入力することによってオンまたはオフに切り替えることのできるスイッチです。 フラグを入力すると、値が反転 (トグル) します。
modify サブコマンドの影響を受ける設定を永続的に変更するには、ATE を実行するディレクトリー内で ate.def ファイル・フォーマットをカスタマイズします。
メニューの変更
Modify メニューには、modify サブコマンドによって変更できる機能の現行の設定が表示されます。 Modify メニューを表示するには、ATE の「Connected Main Menu (接続メインメニュー)」または ATE の「Unconnected Main Menu (未接続のメインメニュー)」で、 コマンド・プロンプトのあとに文字 m を入力します。
Modify メニューには次の列があります。
| 列名 | 内容 |
|---|---|
| コマンド | 値を変更するために入力するフラグ |
| 説明 | フラグが影響を与える変数の記述 |
| CURRENT | 変数の現行値 |
| POSSIBLE CHOICES | 変数に使用できる値 |
name フラグ以外のフラグの値を変更するには、Modify メニューのコマンド・プロンプトに、そのフラグを (COMMAND 列から) 入力します。 フラグ値は、代替設定値に切り替わります。 キャプチャー・ファイルの名前を変更するには、Modify メニューのプロンプトに、文字 n (name フラグ) と新しいファイル名を入力します。
Modify メニューから ATE の「Connected (接続)」または「Unconnected (未接続)」メインメニューに戻るには、Enter キーを押します。
flags
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| e | echo ユーザーがタイプした入力を表示します。 エコーをサポートするリモート・コンピューターでは、送信された各文字が戻されて、画面に表示されます。 echo フラグがオンのときは、各文字が 2 回表示されます。1 回目は文字が入力されたときで、2 回目は接続を介してその文字が戻されたときです。 echo フラグがオフのときは、各文字は、接続を介して戻されたときのみ表示されます。 オプション : オンまたはオフ デフォルト : オフ |
| l | 改行 着信データ・ストリーム内の各復帰文字のあとに改行文字を追加します。 オプション : オンまたはオフ デフォルト : オフ |
| n CaptureFileName | name 書き込みフラグがオンの場合、または接続中にCAPTURE_KEY(通常は Ctrl-B キー・シーケンス)が押された場合に、受信データのファイル名を指定する。 オプション : 任意の有効なファイル名。 Modify メニューには、最初の 18 文字が表示されます。 デフォルト:キャプチャ |
| v | VT100 ローカル・コンソールは DEC VT100 端末をエミュレートして、リモート・システムで DEC VT100 コードを使用できるようにします。 VT100 フラグをオフにすると、ローカル・コンソールはワークステーションのように機能します。 オプション : オンまたはオフ デフォルト : オフ 注: コンソール・キーボード上のどのキーも再マッピングされません。 また、132 桁、縦倍角および横倍角の行、オリジン・モード、および、テン・キー・キーパッドで生成されるグラフィックス文字など、一部の DEC VT100 コードはサポートされていません。 |
| w | write 入力されたデータを、ディスプレイだけでなく、キャプチャファイル(nameフラグで指定)にもルーティングする。 write コマンドは、接続時の CAPTURE_KEY キー・シーケンスと同様の働きをします。 復帰と改行の組み合わせは、キャプチャー・ファイルへの書き込みの前に改行文字に変換されます。 既存のファイルでは、データはファイルの終わりに追加されます。 オプション : オンまたはオフ デフォルト : オフ |
| x | Xon/Xoff
Xon/Xoff プロトコルを使って、ポートでのデータ送信を次のように制御します。
オプション : オンまたはオフ デフォルト : オン 注: name フラグ以外のフラグを伴う変数値を使用すると、次のエラー・メッセージが表示されます。 |
例
- Modify メニューを表示するには、ATE メイン・メニューのコマンド・プロンプトでmodifyサブコマンドを入力します:
Modify メニューが表示されます。m - Modify メニューから設定を変更するには、Modify メニューの下部にあるコマン ドプロンプトに適切なフラグを入力します:
- modifyサブコマンドを使用するときに Modify メニューをバイパスするには、ATE メインメニューのコマンドプロンプトでmサブコマンド(modifyサブコマンドの略語)と、その後に適切なフラグを入力します:
- 改行フラグとエコーフラグの値を切り替えるには、ATE メインメニューのプロンプトで次のように入力する:
linefeed および echo フラグの値が、代替設定に切り替わります。 「変更」メニュー を表示して、フラグの現在の設定を表示します。m l e - name変数を次のように変更するscheduleと入力し、書き込みフラグとXon/Xoffフラグの値を切り替える:
保存されたデータはすべてscheduleファイルに書き込まれ、書き込みフラグとXon/Xoffフラグの値が代替設定に切り替えられる。 Modify メニューを表示して、フラグの設定を表示します。m n schedule w X
- 改行フラグとエコーフラグの値を切り替えるには、ATE メインメニューのプロンプトで次のように入力する:
perform サブコマンド
p[コマンド]
ATE の perform サブコマンドは、ユーザーが、非同期端末エミュレーション (ATE) の使用中に、ワークステーション・オペレーティング・システム・コマンドを実行できるようにします。 perform サブコマンドは、 ATE の「Unconnected (未接続)」または「Connected (接続)」メインメニューから実行します。 Command には、有効なワークステーション・オペレーティング・システム・コマンドを指定します。
例
- ワークステーション・オペレーティング・システムのコマンドを発行するには、ATE 非接続または接続メイン・メニューのコマンド・ラインで次のように入力します:
ATE は、ユーザーにコマンドの入力を促します。 そして、ATE は指定されたコマンドを実行します。 コマンドが終了すると、ATE は perform サブコマンドを実行したときのメニューを表示します。p - 実行するコマンドを指定するには、ATE 非接続または接続メイン・メニューのコマンド・ライ ンで、次のように入力します:
ATEはcatコマンドを実行するmystuffを適用します。 cat コマンドが終了すると、ATE は、perform サブコマンドを実行したときのメニューを表示します。p cat mystuff
quit サブコマンド
q
ATE の quit サブコマンドは、非同期端末エミュレーション (ATE) プログラムを終了します。 quit サブコマンドは、ATE の「Unconnected (未接続)」または「Connected (接続)」メインメニューから実行します。 quit サブコマンドを実行すると、ATE プログラムが終了し、コマンド・プロンプトが表示されます。
例
ATE プログラムを終了するには、どちらかの ATE メインメニューのコマンド・ラインから、次のように入力します。
qATE プログラムは終了し、コマンド・プロンプトが表示されます。
receive サブコマンド
r FileName
ATE の receive サブコマンドは、ユーザーのシステムが、リモート・システムからファイルを受信できるようにします。 ATE の receive サブコマンドは、ATE の「Connected Main Menu (接続メインメニュー)」から実行します。
ATE の receive サブコマンドは、xmodem ファイル転送プロトコルを使用します。これにより、ユーザーのシステムは、リモート・システムからのデータを、エラー検査をしながら一度に 1 ブロックずつ受信できるようになります。 ユーザーのシステムがデータを受信するためには、リモート・システムがファイルを送信するように設定されていることが必要です。 リモート・システムがファイルを送信できるようにするには、リモート・システムで、-s フラグを指定した xmodem コマンドを使用します。 その後で、receive サブコマンドを実行します。 FileName には、受信したデータを格納するファイルの名前を指定します。
例
リモート・システムから送られたファイルを受信するには、「ATE Connected Main Menu (ATE 接続メインメニュー)」のコマンド・ラインに、次のように入力します。
r myfileデータはリモート・システムから受信され、次の場所に保存されるmyfileを適用します。
send サブコマンド
s[FileName]
ATE の send サブコマンドは、リモート・システムにファイルを送信します。 ATE の send サブコマンドは、接続が確立された後で、 ATE の「Connected Main Menu (接続メインメニュー)」から実行します。 ATEconnectサブコマンドは接続を確立し、リモート・システムがファイルを受信できるように準備する。
send サブコマンドは、xmodem ファイル転送プロトコルを使って、エラー検査をしながら、リモート・システムに一度に 1 ブロックずつデータを送信します。 リモート・システムがファイルを受信できるようにするには、リモート・システムで、-r フラグを指定した xmodem コマンドを入力します。 そして、send サブコマンドを入力します。 FileName には、リモート・システムに送るファイルの名前を指定します。
例
- ファイルをリモート・システムに送信するには、ATE Connected メイン・メニューのコマンド・ラインに次のように入力する:
ATE は、リモート・システムに送信するファイルの名前を入力するよう、ユーザーに促します。s - リモート・システムに送信するファイルを指定するには、ATE Connected メイン・メニューのコマンド・ラインで次のように入力する:
このmystuffファイルがリモート・システムに送信される。s mystuff
terminate サブコマンド
t
ATE の terminate サブコマンドは、 非同期端末エミュレーション (ATE) からリモート・システムへの接続を終了し、 ATE の「Unconnected Main Menu (未接続のメインメニュー)」に戻ります。 terminate サブコマンドは、ATE の「Connected Main Menu (接続メインメニュー)」から実行します。
例
現行セッションを終了するには、リモート・システム・ログイン画面から、 MAINMENU_KEY (通常は Ctrl-V キー・シーケンス) を押します。 ATE の「Connected Main Menu (接続メインメニュー)」が表示されたら、次のように入力します。
tリモート・システムに終了シグナルが送られ、セッションが終了し、ATE は「Unconnected Main Menu (未接続のメインメニュー)」を表示します。 次は、他の ATE サブコマンドを実行するか、ATE を終了します。
ファイル
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| /usr/lib/dir | デフォルトのダイヤル・ディレクトリーが入っています。 |