wc コマンド
目的
ファイル内の行数、ワード数、バイト数、または文字数を数えます。
構文
説明
デフォルトでは、wc コマンドは File パラメーターで指定したファイル内の行数、ワード数、およびバイト数をカウントします。 このコマンドは、改行文字数、ワード数、バイト数を標準出力に書き出し、指定されたすべてのファイルの合計カウントを保持します。
File パラメーターを使用すると、wc コマンドはファイル名と要求されたカウントを表示します。File パラメーターでファイル名を指定しなければ、wc コマンドは標準入力を使用します。
wc コマンドは、LANG、LC_ALL、LC_CTYPE、LC_MESSAGES の環境変数によって左右されます。
wc コマンドは、 ワードを、ホワイト・スペースで区切られたゼロ以外の長さの文字列 (SPACE、TAB など) と見なします。
フラグ
項目 | 説明 |
---|---|
-c | -k フラグを指定しなければ、バイト数をカウントします。-k フラグを指定すると、wc コマンドは文字数をカウントします。 |
-k | 文字数をカウントします。-k フラグを指定すると、-klwc フラグを指定した場合と同じ働きをします。
-k を他のフラグと一緒に指定する場合は、-c フラグも指定する必要があります。そうしないと、-k フラグは無視されます。詳細については、例 4 と例 5 を参照してください。
注: このフラグは、将来のリリースでは無くなる予定です。 |
-l | 行数をカウントします。 |
-m | 文字数をカウントします。このフラグは -c フラグと一緒に使用することはできません。 |
-w | ワード数をカウントします。単語は、スペース、タブ、または改行文字で区切られた文字の文字列として定義されます。 |
注: フラグが指定されていない場合、wc は、 デフォルトで、ファイル内または標準入力の行数、ワード数、バイト数をカウントします。
終了状況
このコマンドは、下記の終了値を戻します。
項目 | 説明 |
---|---|
0 | 正常終了しました。 |
>0 | エラーが発生しました。 |
例
- ファイルの行、ワード、およびバイトのカウントを表示するには、以下のように入力します。
wc コマンドは chap1 ファイルの行、ワード、およびバイトの数を表示します。wc chap1
- バイトおよびワードのカウントだけを表示するには、以下のように入力します。
wc コマンドは、名前が chap で始まるファイル内のバイト数とワード数を表示します。また、これらのファイル内の合計バイト数と合計ワード数も表示します。wc -cw chap*
- ファイルの行、ワード、および文字のカウントを表示するには、以下のように入力します。
wc コマンドは、chap1 ファイル内の行数、ワード数、および文字数を表示します。wc -k chap1
- ファイルのワードおよび文字のカウントを表示するには、以下のように入力します。
wc コマンドは、chap1 ファイル内の文字数とワード数を表示します。wc -kcw chap1
- wc コマンドを標準入力上で使用するには、
以下のように入力します。
wc コマンドは、標準入力の行数とワード数を表示します。-k フラグは無視されます。wc -klw
- ファイルの文字数を表示するには、以下のように入力します。
wc コマンドは、chap1 ファイル内の文字数を表示します。wc -m chap1
- wc コマンドを標準入力上で使用するには、
以下のように入力します。
wc コマンドは、標準入力内の行数、ワード数、および文字数を表示します。wc -mlw
ファイル
項目 | 説明 |
---|---|
/usr/bin/wc, /bin/wc | wc コマンドが入っています。 |
/usr/ucb/wc | wc コマンドへのシンボリック・リンクが入っています。 |