syncroot コマンド

目的

インストール済みソフトウェアの非共用部分と共用部分を同期化します。

構文

/usr/sbin/syncroot [ [ -a ] [ -i ] | [ -F ] [ -r ] ] [ -p ] [ -v ] [ -X ]

フラグ

項目 説明
-a 追加のインストールのみを行います。 installp ファイルセットのレベル・ダウン (すなわち、アンインストール、リジェクト、強制上書き) は、行わないでください。 -r フラグと一緒の使用は無効です。
-i installp ファイルセットを更新するのみです。 -r フラグと一緒の使用は無効です。
-F RPM ファイルを強制コピーします。 -i フラグと一緒の使用は無効です。
-r RPM ファイルを更新するのみです。 -i フラグと一緒の使用は無効です。
-p 操作をプレビューします。 実際に同期を実行しないでください。
-v 冗長モードを指定します。
-X 必要かつ可能ならば、ファイルシステムを拡張します。
注: バージョン 7 グローバル・システムでバージョン 6 ワークロード・パーティションに ログインし、syncroot コマンドを実行すると、 以下のエラーで操作が失敗します。
syncroot: Processing root part installation status.
Your global system is at a higher version than the WPAR.
Please log out of the WPAR and execute the migwpar command.
syncroot: Returns Status = FAILURE

セキュリティー

アクセス制御: root ユーザーだけがこのコマンドを実行できます。

  1. ルート部分のすべての installp ファイルセットを更新するには、次のように入力します。
    # syncroot -i
  2. すべての RPM ファイルの更新を実行し、スペースを自動的に拡張するには (必要かつ可能ならば)、次のように入力します。
    # syncroot -r -X