sum コマンド

目的

ファイルのチェックサムとブロック数を表示します。

構文

sum [ -i ] [-r | -o ] [File ...]

説明

sum コマンドは、File パラメーターで指定されたファイルを読み取り、そのファイルのチェックサムと 1024 バイト単位のブロック数を計算します。 オプションが指定されなければ、BSD 4.3 のデフォルト・アルゴリズムのようなバイト単位のアルゴリズムが使用されます。 ファイルが指定されなければ、標準入力が読み取られます。 チェックサムと 1024 バイト単位のブロック数は標準出力に書き出されます。 sum コマンドは通常、コピーされたファイル、または送信回線を通じて送信されたファイルが元のファイルの正確なコピーであるかどうかを確かめるために使われます。

フラグ

項目 説明
-i 入力ファイルがバイナリー・ファイルの場合、ユーザーがヘッダー情報を含めずにチェックサムを計算できるようにします。 入力ファイルがバイナリー・ファイルでない場合は、チェックサムにはヘッダー情報が含まれます。
-o ワード単位のアルゴリズムを使用してチェックサムを計算します。 -o フラグを指定した sum コマンドは、チェックサムに関してはバージョン 2 の sum コマンドと互換性がありますが、ブロック数に関しては互換性はありません。
-r バイト単位のアルゴリズムを使用してチェックサムを計算します。 -r フラグを使用することは、オプションを使用しないのと同じです。
注: デフォルトは、もはやワード単位の計算アルゴリズムでは なく、BSD 4.3 のデフォルト・アルゴリズムです。

終了状況

このコマンドは、以下の終了値を戻します。

項目 説明
0 正常終了。
>0 エラーが発生しました。

file1 ファイルと file2 ファイルのチェックサ ムと 1024 バイト単位のブロック数を表示するには、以下のように表示します。

sum file1 file2

file1 ファイルのチェックサム が 32830、file2 ファイルのチェックサム が 32481 で、file1 ファイルに 1 つのブロックが 含まれ、file2 ファイルに 4 つのブロックが含ま れる場合には、sum コマンドは以下のように表示します。

32830           1       file1
32481           4       file2

ファイル

項目 説明
/usr/bin/sum sum コマンドが入っています。