stopwpar コマンド

目的

アクティブなワークロード・パーティションを非活動化します。

構文

/usr/sbin/stopwpar[ -h | -F ] [ -r ] [ -t seconds | -N ] [ -v ] WparName

説明

stopwpar コマンドは、実行中のワークロード・パーティションを非活動化します。 これには、以下のタスクの停止が含まれます。
  • workload partitions 内で実行中のプロセスの停止。
  • ワークロード・パーティションの WLM クラスがある場合の、アンロード。
  • ワークロード・パーティションの ip アドレスがある場合の、非活動化。
  • ワークロード・パーティションのファイルシステムがある場合の、アンマウント。
  • システム・ワークロード・パーティションの再始動。
  • アプリケーション・ワークロード・パーティションの除去。
stopwpar コマンドは、以下の環境下では失敗します。
  • 指定されたワークロード・パーティションが存在しない。
  • 1 つ以上のプロセスが kill コマンドによって停止できない (-F フラグを使用して強制)。
  • 1 つ以上のファイルシステムがアンマウントできない (-F フラグを使用して強制)。

フラグ

項目 説明
-F ワークロード・パーティションを強制的に停止し、実行中のプロセスにさらに強引にシグナルを出し、リモート・ファイル・システムをアンマウントします。プロセスを停止できない場合、ワークロード・パーティションBroken 状態のままとなり、再始動できません。
-h ハード・ストップを使用して、ワークロード・パーティション・サブシステムに終了を知らせます。 ハード・ストップ使用時の、デフォルトのタイムアウト値は 60 秒です。
-N タイムアウトなしにシャットダウン/停止が完了することを指定します。
-r 停止操作がすべて完了した後に、ワークロード・パーティションを再始動します。 これは、stopwpar コマンドの後に startwpar コマンドを呼び出すのと同じです。 このフラグは、アプリケーション workload partitionsには無効です。
-t seconds コマンドが失敗し、プログラムが終了するまでに、シャットダウン/停止が完了するのを待つタイムアウトの長さ (秒数) を指定します。 デフォルトは、シャットダウン/停止が完了しなかった場合に、600 秒後の失敗です。
-v 詳細出力を表示することを指定します。

パラメーター

項目 説明
WparName 停止するワークロード・パーティションの名前。 このパラメーターは、コマンド・ラインの最後のパラメーターでなければなりません。

セキュリティー

アクセス制御: システム workload partitionsにこのコマンドを実行できるのは root ユーザーのみです。 アプリケーション・workload partitionsの場合、このコマンドを実行できるのは、ワークロード・パーティションの作成者 (または root) のみです。

  1. roy というワークロード・パーティションを停止するには、次のように入力します。
    stopwpar roy
  2. 85 秒後に pinto というワークロード・パーティションのシャットダウン処理を中止するには、次のように入力します。
    stopwpar -t 85 pinto