startwpar コマンド
目的
ワークロード・パーティションを活動化します。
構文
/usr/sbin/startwpar [ -a ] [ -m ] [ -v ] [ -1 [ -R ] | -2 [ -e VAR=values ... ] | | -I ] WparName
説明
- グローバル環境からワークロード・パーティションへのデバイスのエクスポート
- ワークロード・パーティションファイルシステムのマウント
- ワークロード・パーティション IP アドレスの割り当ておよび活動化
- ワークロード・パーティション WLM クラスがある場合の、活動化
- init コマンドの作成
startwpar コマンドは、指定された名前で存在するワークロード・パーティションがない場合は失敗します。
フラグ
項目 | 説明 |
---|---|
-1 | フェーズ 1: ロード済み状態。 startwpar コマンドを、プロセスの作成または実行前に停止するように指定します。 この -1 フラグを使用できるのは、プログラマチック・コンシューマー (管理ロックを持つコンシューマー) のみです。 |
-2 | フェーズ 2: 初期プロセスを開始する。 ワークロード・パーティションが既に startwpar -1 オプションによって構成済みの場合は、登録済みアプリケーション (アプリケーション・workload partitions)、init (システム・workload partitions)、または ワークロード・パーティションが mkwpar または wparexec コマンドの -c (チェックポイント可能) オプションによって作成された場合は、登録済みの代替 init を spawn することによって、-2 フラグを使用して、ワークロード・パーティションの開始を完了します。 操作コンテキストは、照会されるワークロード・パーティションのタイプの通常の startwpar 操作のコンテキストと同じです。 このオプションは、-I オプションと対比され、その結果、startwpar プロセスはワークロード・パーティション・プロセスによって置き換えられます。 この -2 フラグを使用できるのは、プログラマチック・コンシューマーのみです。 |
-a | 静的設定の競合が発生した場合は、自動的に解決します。 解決可能な設定には、ホスト名およびネットワーク構成があります。 |
-e VAR=values ... | startwpar -2 フラグによって作成された初期プロセスに、環境のカスタマイズが可能になります。 このパラメーターは、VAR=value ... の形式の単一の引数 (適切に引用符で囲まれ拡張された) でなければなりません。この -e フラグを使用できるのは、プログラマチック・コンシューマーのみです。 |
-I | startwpar コマンドが、ワークロード・パーティションの初期プロセス (システム・workload partitionsの /usr/lib/wpars/wparinit、およびアプリケーション・workload partitionsの /usr/lib/wpars/vinit) を実行することを指定します。 alternate init コマンドは、登録されていても、このフラグによって実行されることはありません。 このプロセスは、作成され、exec を介して実行し、startwpar プロセスを置き換えます。 これは -2 フラグとは対照的で、従って、初期プロセスはその通常のコンテキストで実行されます。 この -I フラグを使用できるのは、プログラマチック・コンシューマーのみです。 |
-m | ワークロード・パーティションは保守モードで開始する必要があることを指定します。 ワークロード・パーティションワークロード・パーティションに関連するネットワークは構成されないため、グローバル・システムからが、ワークロード・パーティションへの唯一のアクセスです。 NFS ファイルシステムによってworkload partitionsを構成する場合は、-m フラグを使用しないでください。 |
-R | -1 フラグと一緒に -R フラグを使用すると、ワークロード・パーティションが、新規開始ではなく再始動用に構成されることを指定します。 この -R フラグを使用できるのは、プログラマチック・コンシューマーのみです。 |
-v | 詳細出力を表示することを指定します。 |
パラメーター
項目 | 説明 |
---|---|
VAR=values ... | シェルによって、単一引数として -e フラグに解釈できる値。 これには、句読点、スペース、等々が含まれています。 |
WparName | 開始されるワークロード・パーティションの名前。 |
セキュリティー
アクセス制御: root ユーザーだけがこのコマンドを実行できます。
例
startwpar roy