fsplit コマンド

目的

FORTRAN ソース・コードを別個のルーチン・ファイルに分割します。

構文

fsplit-e SubprogramUnit ] ... [ File ]

説明

fsplit コマンドは、FORTRAN ソース・コードが入っているファイルまたは標準入力を入力として取り、name.f というフォーマットの別個のルーチン・ファイルに分割します。name はプログラム・ユニット (関数、サブルーチン、ブロック・データ、プログラムなど) の名前になります。

名前なしブロック・データ・サブプログラムの名前は、blkdtaNNN.f というフォーマットになります。NNN は 3 桁の数字で、この名前のファイルはまだ存在しません。名前が指定されていないメインプログラムの場合、その名前は mainNNN .f の形式となります。プログラム・ユニッ トの分類でエラーが発生するか、name.f が 既に存在する場合、そのプログラム・ユニットは zzzNNN.f と いうフォーマットのファイルに入れられます。この場合、zzzNNN.f は まだ存在しません。

注: fsplit コマンドは、サブプログラム名がサブプログラム・ユニットの最初の非コメント行にあることを前提としています。ソースが標準フォーマットでないと、コマンドが混乱し、予期しない結果になる恐れがあります。

フラグ

項目 説明
-e SubprogramUnit 指定したサブプログラム・ユニットだけを別個のファイルに分割します。通常、各サブプログラム・ユニットは別個のファイルに分割されます。

-e フラグは、名前付きの主プログラムおよびブロック・データ・サブプログラムにのみ使用できます。 -e オプションで指定した名前が見つからないと、標準エラーに診断が書き出されます。

次の fsplit コマンドは、サブプログラム readit および doit を別個のファイルに分割します。


fsplit -e readit -e doit prog.f

ファイル

項目 説明
/usr/bin/fsplit fsplit コマンドが入っています。