asa または fpr コマンド
目的
ライン・プリンターの規則に従って FORTRAN ファイルを出力します。
構文
{ asa | fpr } [ File ... ]
説明
asa コマンドと fpr コマンドは、 このオペレーティング・システムのライン・プリンター規則に従って FORTRAN ファイルを出力します。 どちらのコマンドにもフィルターとしての機能があり、FORTRAN の紙送り制御規則に従ってフォーマットされたファイルを、 ライン・プリンター規則に従ってフォーマットされたファイルに変換します。
File 変数は、asa コマンドおよび fpr コマンドが標準入力の代わりに読み取る入力ファイルの名前を指定します。 asa コマンドおよび fpr コマンドはこのファイルを読み取り、 紙送り制御文字を認識可能なオペレーティング・システム文字で置換し、ファイルを標準出力に出力します。
どちらのコマンドも、入力ファイルの各行の最初の 1 文字を読み取り、その文字を解釈し、その文字の定義に従って行間隔を調整します。 最初の文字が、ブランク、0、ダッシュ (-)、1、または正符号 (+) のいずれかであれば、どちらのコマンドも次の処理をします。
項目 | 説明 |
---|---|
ブランク | キャリッジを 1 行先送りして入力行を出力します。 |
0 | キャリッジを 2 行先送りして入力行を出力します。 |
- | キャリッジを 3 行先送りして入力行を出力します。 |
1 | キャリッジを次ページの先頭に先送りします。 |
+ | キャリッジを先送りしないで、出力ファイルの最初のスペースから入力行の出力を開始します。 |
これらのコマンドは、ブランク行は最初の文字がブランクの行であるものと解釈し、紙送り制御文字として現れるブランクを削除します。 定義されている制御文字以外の文字で始まる行は、ブランク文字で始まるものとして扱われます。 行の最初の 1 文字は出力されません。 このような行が現れると、該当の診断が標準エラーに表示されます。
注: 170 文字を超える入力行の場合、結果は予測できません。
終了状況
このコマンドは次の終了値を戻します。
項目 | 説明 |
---|---|
0 | 正常終了。 |
>0 | エラーが発生しました。 |
例
- 次のように fpr コマンドを使うと、
FORTRAN コンパイラーにより生成された a.out ファイル内の紙送り制御文字が、
紙送り制御文字に変更され、結果のファイルが出力されます。
a.out | fpr | qprt
- 次のように asa コマンドを使うと、
asa コマンドにより f77.output ファイルが実行され、
紙送り制御文字が FORTRAN からオペレーティング・システムに変更され、結果のファイルが出力されます。
asa f77.output | qprt
ファイル
項目 | 説明 |
---|---|
/usr/ucb/fpr | fpr コマンドが入っています。 |
/usr/bin/asa | asa コマンドが入っています。 |