[Linux]

Linux への IBM MQ クライアントのインストール

64 ビット Linux® システムへの IBM® MQ クライアントのインストール。

始める前に

  • インストール手順を開始する前に、 Linuxで説明されている必要な手順が完了していることを確認してください。
  • このインストールがシステム上で唯一のインストール済み環境ではない場合は、/var/tmp への書き込み権限を持っていることを確認する必要があります。

本タスクについて

このタスクでは、インストールするコンポーネントを RPM Package Manager インストーラーを使用して選択して、クライアントをインストールする方法について説明します。 少なくともランタイムおよびクライアントの各コンポーネントをインストールする必要があります。 コンポーネントは、 IBM MQ rpm components for Linux systemsにリストされています。

手順

  1. root としてログインするか、 su コマンドを使用してスーパーユーザーに切り替えます。
  2. 現行ディレクトリーをインストール・ファイルの場所にします。 この場所は、DVD のマウント・ポイント、ネットワーク・ロケーション、またはローカル・ファイル・システム・ディレクトリーの場合があります。
  3. mqlicense.sh スクリプトを実行します。
    スクリーン・リーダーで読み取ることができるテキストのみのライセンスを表示したい場合は、以下のように入力します。
    
    ./mqlicense.sh -text_only
    
    ライセンスが表示されます。
    ライセンスを表示しないでライセンスを受け入れる場合は、-accept オプションを指定して mqlicense.sh スクリプトを実行できます。
    
    ./mqlicense.sh -accept
    

    インストールを続行するには、ご使用条件を受け入れる必要があります。

  4. このシステムに複数のインストール済み環境がある場合は、 crtmqpkg を実行して、システムにインストールする固有のパッケージ・セットを作成する必要があります。
    1. 以下のコマンドを入力します。
      
      ./crtmqpkg suffix
      
      上記のコマンドの suffix の部分には任意の名前を入力して、そのインストール・パッケージをシステム内で一意に識別できるようにします。 suffix は、インストール名と同じ名前にすることはできますが、インストール名とは異なるものです。 suffix には、A から Z、a から z、および 0 から 9 の範囲の英数字を組み合わせた最大 16 文字の名前を指定できます。
    2. crtmqpkg コマンドの完了時に指定した場所に現行ディレクトリーを設定します。
      このディレクトリーは、/var/tmp/mq_rpms ディレクトリーのサブディレクトリーであり、その中にパッケージの固有のセットが作成されます。 各パッケージのファイル名には suffix 値が付けられます。
  5. IBM MQをインストールします。
    必ずインストールする必要がある最低限のコンポーネントは、MQSeriesRuntime および MQSeriesClient です。
    • デフォルトの場所である /opt/mqm にインストールするには、rpm -ivh コマンドを使用して、必要な各コンポーネントをインストールします。
      例えば、すべてのコンポーネントをデフォルトの場所にインストールするには、次のコマンドを使用します。
      
      rpm -ivh MQSeries*.rpm
      
      Ubuntu を使用している場合は、--force-debian 属性を追加します。 例えば、すべてのコンポーネントをデフォルトの場所にインストールするには、次のコマンドを使用します。
      
      rpm --force-debian -ivh MQSeries*.rpm
      
      RPM を使って RPM パッケージを直接インストールすべきではないことを示す警告メッセージが、ご使用のプラットフォーム用の RPM バージョンから出されます。これを表示させないようにするには、このオプションを含める必要があります。
    • デフォルト以外の場所にインストールするには、rpm --prefix オプションを使用します。 インストールごとに、必要なすべての IBM MQ コンポーネントを同じ場所にインストールする必要があります。

      指定したインストール・パスは、空のディレクトリー、未使用ファイル・システムのルート、または存在しないパスのいずれかでなければなりません。 パスの長さは 256 バイトに制限されており、スペースを含めることはできません。

      例えば、64 ビットの Linux システム上の /opt/customLocation にランタイム・コンポーネントおよびサーバー・コンポーネントをインストールするには、以下のようにします。
      
      rpm --prefix /opt/customLocation -ivh MQSeriesRuntime-V.R.M-F.x86_64.rpm MQSeriesClient-V.R.M-F.x86_64.rpm
      
      ここで、
      V
      インストールする製品のバージョンを表します
      R
      インストールする製品のリリースを表します
      M
      インストールする製品のモディフィケーションを表します
      F
      インストールする製品のフィックスパック・レベルを表します

次のタスク

  • このインストールがシステム上のプライマリー・インストールとなるように選択した場合、プライマリー・インストールとして設定する必要があります。 コマンド・プロンプトで以下のコマンドを入力します。
    
    MQ_INSTALLATION_PATH/bin/setmqinst -i -p MQ_INSTALLATION_PATH
    
    システムに設定できるプライマリー・インストールは 1 つだけです。 システムに既にプライマリー・インストールが存在する場合、別のインストールをプライマリー・インストールに設定する前に、既にあるプライマリー・インストールを設定解除する必要があります。 詳しくは、 プライマリー・インストールの変更を参照してください。
  • このインストール済み環境で使用する環境変数をセットアップすることもできます。 setmqenv または crtmqenv コマンドを使用して、 IBM MQの特定のインストールに対してさまざまな環境変数を設定できます。 詳しくは、 setmqenv および crtmqenvを参照してください。
  • インストールの検査方法については、 Linux を参照してください。