分散キュー管理の概要

分散キュー管理 (DQM) は、キュー・マネージャー間の通信を定義および制御するのに使用します。

分散キュー管理は以下のことを行います。
  • キュー・マネージャー間の通信チャネルを定義および制御できるようにします。
  • あるタイプのローカル・キュー (伝送キュー) からローカル・システム上の通信リンクに、また通信リンクから宛先キュー・マネージャーのロケーションにあるローカル・キューにメッセージを移動するための、メッセージ・チャネル・サービスを提供します。
  • パネル、コマンド、およびプログラムを使用して、チャネルの作動のモニターと問題の診断を行うための機能を提供します。

チャネル定義は、伝送キュー、通信リンク ID 、およびチャネル属性にチャネル名を関連付けます。 チャネル定義の実現方法は、プラットフォームごとに異なります。 メッセージの送受信はメッセージ・チャネル・エージェント (MCA) と呼ばれるプログラムによって制御されます。このプログラムは、チャネル定義を使用して、通信の開始および制御を行います。

MCA は DQM によって直接制御されます。 この制御構造はプラットフォームによって決まりますが、一般的にはオペレーター・コマンドとパネルの他、リスナーとトリガー・モニターが含まれます。

メッセージ・チャネル とは、あるキュー・マネージャーから別のキュー・マネージャーにメッセージを移動させるための、1 方向のパイプです。 したがって、1 つのメッセージ・チャネルは、MCA のペアによって表される 2 つのエンドポイントをもつことになります。 各エンドポイントで、メッセージ・チャネルの側が定義されています。 例えば、一方の側で送信側を定義し、他方の側で受信側を定義します。

チャネルの定義方法については、以下の章を参照してください。

チャネル出口については、 メッセージング・チャネル用のチャネル出口プログラムを参照してください。