クラスター環境への IBM Security Identity Manager のインストール

クラスター環境で IBM Security Identity Manager サーバーをインストールして構成するには、複数のタスクを実行する必要があります。インストール・プログラムでは、Security Identity Manager サーバーのみインストールされます。

始める前に

構成オプションをお読みください。

以下のタスクを完了します。

  • IBM Security Identity Manager をインストールするシステムが、インストール処理中に確実に保護されるようにします。
  • Security Identity Manager のインストールに必要な製品 DVD を判別します。DVD の内容の明細については、DVD イメージに付属している itim-6.0-dvd-images-operatingsystem.txt などのテキスト・ファイルを参照してください。これらのイメージ・ファイルの完全なリストについては、Security Identity Manager のダウンロードを参照してください。
  • クラスター内のすべてのコンピューターがフリー・ディスク・スペースおよびメモリーの要件を満たしていることを確認します。システム一時ディレクトリーおよび WAS_PROFILE_HOME ディレクトリーと WAS_NDM_PROFILE_HOME ディレクトリーに、十分なフリー・ディスク・スペースがあることを確認します。ターゲット・コンピューターは、Security Identity Manager 製品資料サイトの『製品概要』にある『ハードウェア要件およびソフトウェア要件に記載されているコンピューター要件を満たしている必要があります。
  • 必要な管理権限を持っていることを確認します。 Windows システムでは、ログオン・ユーザー ID は Administrators グループに属する必要があります。UNIX システムでは、ログオン・ユーザー ID は root である必要があります。
  • Security Identity Manager サーバーをインストールすると、Security Identity Manager データベースに データが書き込まれます。このデータベースがインストールされていることを確認します。DB2® を使用する場合は、必要なフィックスパックがインストール済みであることと、ミドルウェア構成ユーティリティーを実行していることを確認します。詳しくは、データベースのインストールと構成を参照してください。
  • クラスターでは、Security Identity Manager インストール・ディレクトリーの名前は、 すべてのクラスター・メンバーで同じでなければなりません。 後で別のクラスター・メンバー・コンピューターでの ID フィード・アクティビティーでランタイム障害が発生しないようにするために、同じディレクトリーを指定してください。
  • 前提アプリケーションがインストールされ実行されていることを確認します。

    IBM Security Identity Manager および WebSphere Application Server のみが、同じコンピューター上へのインストールを必要とします。 その他のアプリケーションはすべて、ローカル側でも、IBM Security Identity Manager がインストールされているコンピューターのリモート側でも実行できます。IBM Security Directory Integrator は、オプションのコンポーネントです。

  • IBM Security Identity Manager インストーラーの実行時は、必ず IBM Security Identity Manager Java™ 2 セキュリティーを無効にします。WebSphere セキュリティー構成を参照してください。
  • IBM Security Identity Manager で外部ユーザー・レジストリーを使用して認証を行う場合は、外部ユーザー・レジストリーを使用した認証のためのインストール前の構成に記載されたステップを完了します。
  • WebSphere Application Server のセルおよびクラスターによる IBM Security Identity Manager のインストールの準備ができていることの判別。WebSphere Application Server のインストールおよび構成 で説明するステップを完了して、WebSphere Application Server のセルおよびクラスターを構成します。

    以下のプロセスは、IBM Security Identity Manager サーバーのインストール前およびインストール後に実行中である必要があります。

    • デプロイメント・マネージャー
    • WebSphere Application Server ノード・エージェント
  • ご使用の構成の詳細を収集します。構成パラメーターの詳細なリストについては、Security Identity Manager サーバーのインストールの『プリインストール・ワークシート』を参照してください。
  • 既にコンピューターにインストールされている IBM Security Identity Manager のバージョンをアップグレードする場合は、IBM Security Identity Manager のアップグレードを参照してください。このトピックでは、IBM Security Identity Manager のカスタマイズとデータの保護について詳しく説明されています。

このタスクについて

クラスター構成でのインストールでは、以下のコンピューターに IBM Security Identity Manager サーバーをインストールする必要があります。

  • デプロイメント・マネージャー

    クラスター・ノードに IBM Security Identity Manager サーバーをインストールする に、デプロイメント・マネージャーがインストールされているコンピューターに IBM Security Identity Manager サーバーをインストールします。このインストール中に、IBM Security Identity Manager アプリケーションのデプロイメントおよび IBM Security Identity Manager のデータベースとディレクトリー・サーバーの構成が行われます。デプロイメント・マネージャーは、IBM Security Identity Manager アプリケーションをすべてのクラスター・メンバー・コンピューターに配布して展開します。

  • クラスター・メンバー
    これらのステップを繰り返して、クラスター・メンバーである各コンピューターに IBM Security Identity Manager サーバーをインストールします。インストール・プログラムは、以下のタスクを実行します。
    • IBM Security Identity Manager ファイルをターゲット・コンピューターにコピーする。
    • クラスター・メンバーをホストする WebSphere Application Server を構成する。

    クラスターの IBM Security Identity Manager サーバーのインストールは、一度に 1 台のコンピューター単位で、順次実行する必要があります。IBM Security Identity Manager のインストール・プログラムを複数のコンピューター上で同時に実行すると、WebSphere のマスター構成ファイルとの同期問題が発生する可能性があります。

注: 同じコンピューターにデプロイメント・マネージャーと IBM Security Identity Manager クラスター・メンバーの両方がインストールされている場合は、インストール・プログラムを実行するときに両方のノード・タイプを選択する必要があります

クラスター環境に IBM Security Identity Manager サーバーをインストールするには、以下の手順を実行します。

手順

  1. インストール・ウィザードを開始します。
  2. インストール・ウィザード・ページを完了します。
  3. 主要なインストール・アクションに応答します。