クロスドメイン・リソースの動的定義

他のドメインにある VTAM によって制御されているリソースは、定義する必要がありません。 VTAM® は、他のドメインにあるリソースを表す定義ステートメントを動的に作成し ます。ホスト CDRM と外部 CDRM の CDRM 定義ステートメントのオペランドに よって、VTAM が CDRSC 定義ステートメントを動的に作成するかどうかを判 別します。
注:
  1. また、同じドメイン内の独立論理装置、さらには、非ネイティブ・ネットワーク内の独立論理装置についても、 この機能を使用して動的に定義できます。 独立 LU の動的定義を参照してください。
  2. 別々のネットワーク内にある同じ名前の複数のクロスドメイン宛先論理装置 (LU) を 定義する場合は、NQNMODE=NQNAME 始動オプションを使用します。 これを使用しないと、 名前の対立によって、それらの LU に関係したセッション要求が失敗します。

他のドメイン内のリソースを VTAM に動的に定義するには、次のようにコーディングします。

  1. ホスト CDRM を CDRDYN=YES と指定する。
  2. 外部 CDRM を CDRSC=OPT と指定する。
これによって、その外部 CDRM のもとにある未識別のリソースはすべて、ユーザーのドメインの VTAM (ホスト CDRM) に対して動的に定義されます。他のドメインにあるリソースを動的に定義するためのコーディング・サンプルを次に示します。
         VBUILD TYPE=CDRM
MYHOST   CDRM  CDRDYN=YES,                                             X
               SUBAREA=1
HOST2    CDRM  CDRSC=OPT,                                              X
               SUBAREA=2
動的定義は、次の 2 つの場合に発生します。

VTAM が宛先論理装置の動的 CDRSC を作成する場合は、そのリソースが入って いるドメインを動的に見つける必要があります。この種の動的クロスドメイン・リソースの場合、VTAM は検索メカニズムを使ってクロスドメイン・セッション要求を他の隣接 VTAM に 転送します。このメカニズムを隣接 SSCP テーブルと呼びますが、これについて は、クロスドメイン・リソースの静的定義に説明があります。

動的に定義されたクロスドメイン・リソースは、ISTCDRDY という名前の CDRSC メジャー・ノードに集められ ます。 ISTCDRDY は、VTAM の初期設定時に自動的にアクティブになり、VTAM の終了時に自動的に非アクティブになります。

クロスドメイン・リソースの動的定義が発生するのは、CDRSC の動的定義が可能になるようにホストを定義した場合です。

一般に、動的に定義されたクロスドメイン・リソースと、 事前定義のクロスドメイン・リソースの制御方法は同じです。 動的に定義されたクロスドメイン・リソースを表示および非アクティブにする場合は、 オペレーター・コマンドを使用します。

また一般に、CDRSC メジャー・ノードの ISTCDRDY と他の CDRSC メジャー・ノードの 制御方法も同じです。 DISPLAY ID、MODIFY CDRM、VARY ACT、 VARY INACT といったコマンドは、 いずれも ISTCDRDY メジャー・ノードに使用できます。

ホスト CDRM がアクティブの時でも、オペレーターは VARY INACT コマンドを使用して ISTCDRDY を 非アクティブにできます。ただし、これを行うと、動的に定義された CDRSC はすべて 非アクティブにされ、CDRSC の動的定義機能は使用不可になります。 CDRSC の動的定義機能は、ISTCDRDY が再び アクティブにされるまで使用不可です。 ISTCDRDY を再びアクティブにするには、ISTCDRDY の名前を入れて VARY ACT コマンドを直接出す方法と、 ホスト CDRM をアクティブにする方法 (ホスト CDRM が既にアクティブの 場合でも) があります。ホスト CDRM が非アクティブの場合、または、 ホスト CDRM の定義が CDRSC の動的定義機能を認めていない場合は、ISTCDRDY を アクティブにしても、CDRSC の動的定義機能は使用できません。

動的に定義された CDRSC は、未使用状態が続く場合、CDRSCTI 始動オプショ ンで指定したタイマーの設定に基づき、周期的に VTAM による非活動化と削 除が行われます。また、動的に定義された CDRSC は、当該リソースを所有するホストで障害が発生したときに、 その CDRSC のシャドー・リソースがアクティブ定義になった場合にも削除されます。 シャドー・リソースの詳細については、シャドー・リソースを参照してください。