クロスドメイン・リソースの静的定義

クロスドメイン・リソースとは、別の VTAM® ドメインによって制御される論理装置 (アプリケーション・プログラム、周辺ノード、および端末) のことです。クロスドメイン・リソースは、1 つ以上のクロスドメイン・リソースのメジャー・ノードに定義 します。 それぞれのクロスドメイン・リソースはマイナー・ノードになります。 モデル・クロスドメイン・リソースを、1 つ以上のクロスドメイン・リソースのメジャー・ノードに定義することもできます。各モデル・クロスドメイン・リソースは、 類似した名前のクロスドメイン・リソース・マイナー・ノードの潜在的なグループを表します。 詳しくは、クロスドメイン・リソースのモデル定義を参照してください。

クロスドメイン・リソース・メジャー・ノードは、メジャー・ノードに対して 1 つの VBUILD 定義ステートメント、 メジャー・ノードにあるクロスドメイン・リソースごとに 1 つの CDRSC 定義ステートメント、 およびメジャー・ノードにあるモデル・クロスドメイン・リソースごとに 1 つの CDRSC 定義ステートメントを使用して定義します。ネットワーク全体で、CDRSC 定義ステートメントの同じセットを使用できます。

CDRSC 定義ステートメントに指定する名前は、別の VTAM によって制御され るリソースの名前を表します。CDRM オペランドを使用すれば、そのリソースを制御 する別の VTAM の名前を指定できます。CDRM オペランドを指定しない場合は、そのリソースを制御する VTAM の名前が不 明になります。 その場合、そのドメインの VTAM が別の VTAM 内の CDRSC を見つけ るには、隣接 SSCP テーブルを使用する必要があります。隣接 SSCP テーブルとは、ユーザーのドメインの VTAM が SSCP-SSCP セッションを確立している他の VTAM のリストのことです。この VTAM リストを使用して、ネットワーク内の CDRSC を検索します。 隣接 SSCP テーブルの詳細に ついては、隣接 SSCPを参照してください。

異なるネットワーク内にある同じ名前の複数の CDRSC を静的に定義するには、NQNMODE=NQNAME 始動オプションを 使って、ネットワーク修飾名が可能なようにします。 詳しくは、「z/OS Communications Server: SNA リソース定義解説書」を参照してください。

次の例の CDRSC メジャー・ノードでは、一部の CDRSC 定義ステートメントで CDRM オペランドを指定していないため、 隣接 SSCP テーブルが必要になっています。 ただし、その他のクロスドメイン・リソース定義ステートメントでは、CDRM 所有者を識別します。
*
* EXTERNAL VTAM APPLICATIONS — CDRSCS
*
         VBUILD  TYPE=CDRSC          CDRSC MAJOR NODE
*
* EXTERNAL VTAM APPLICATIONS — CDRSCS FOR VTAM SUBAREA NODE 03
*
NJE03    CDRSC                        JES/NJE
NETV03   CDRSC                        NETVIEW
CICS03   CDRSC                        CICS
NVAS03   CDRSC                        NETVIEW ACCESS SERVICES
*
* EXTERNAL VTAM APPLICATIONS — CDRSCS FOR VTAM SUBAREA NODE 70
*
S04VSCS  CDRSC  CDRM=A04M              VSCS
S04RSCS  CDRSC  CDRM=A04M              RSCS
注: TSO/VTAM 用の CDRSC 定義ステートメントをコーディングする方法については、マルチドメイン・ネットワークを参照してください。
従属論理装置、およびそれと同じネットワーク修飾名をもった CDRSC は共存できます。 あるホストが同じネットワーク内の別のホストの論理装置の所有権を想定している バックアップおよびリカバリーの状態の場合、その従属論理装置は、 その内部にあるアプリケーション・プログラムがその論理装置との間にクロスドメイン・セッションを 現に確立している場合でも、新しいホストからアクティブにすることができます。 リカバリー中の物理装置と論理装置が ACTPU(ERP) 要求と ACTLU(ERP) 要求をサポートしている場合、 論理装置とのセッションは、物理装置と論理装置をアクティブにする時にも影響を受けません。 CDRSC 定義は自動的にシャドー・リソースとなります。 また、この時点では、論理装置は同一ドメイン (APPL または LU) リソースとして定義されます。現行のホストが論理装置の所有権を放棄する場合は、 その論理装置および関連する物理装置を解放または非アクティブにします。 その際、VTAM はその論理装置をシャドー・リソースとするため、CDRSC が再びアクティブの 定義になります。
注: ネットワーク・ノードでアクティブになっている MNPS アプリケーションの場合、 同じ名前で CDRSC 定義をアクティブにすることはできません。 MNPS アプリケーションが OPEN ACB を出す前に、CDRSC をアクティブにできます。 CDRSC は、そのときにシャドー・リソースになります。
XRF に対してネットワーク・リソースを定義するときは、以下の状況を考慮してください。

XRF で USERVAR を使用するかどうかに関係なく、USERVAR の名前は固有でなければなりません。希望するパートナーとの間で適切なセッション・セットアップを行うには、 ネットワーク内に USERVAR と同じ名前のリソースが存在しないようにしてください (ただし、USERVAR がその値と同一である場合は除きます)。