MVS 障害とシスプレックス障害の管理

シスプレックス内の TCP/IP は、MVS™ XCF メッセージングを使用して、動的 VIPA に関する情報を交換します。TCP/IP が失敗したり、オペレーター・コマンドによって終了しても、基本 MVS がアクティブであれば、他の TCP/IP に即時に通知され、VIPADEFINE 動的 VIPA のテークオーバーが自動的かつ迅速に行われます。 さらに、各 TCP/IP スタックは、それが TCP/IP シスプレックス・グループを離れる原因となりうるローカルの問題状態をモニターし、そのポイントでほかの TCP/IP に即時に通知します。詳しくは、シスプレックス問題の検出およびリカバリーを参照してください。

ただし、MVS に障害が発生した場合は、通常、コンソール上に応答 (WTOR) を要求するオペレーター・メッセージが表示されます。オペレーターあるいは自動処理によりこの応答が行われるまで、他の MVS システムは、障害のある MVS 上の TCP/IP の障害について、シスプレックス内の残りの TCP/IP には通知を行いません。 このため、VIPADEFINE で定義された動的 VIPA の自動バックアップが 遅れることがあります。 シスプレックス障害管理 (SFM) を使用すれば、障害のある MVS の コンソール・メッセージに対して必要な応答を自動的に行うことができます。 SFM をセットアップして、人手による応答の必要性を回避し、VIPADEFINE で定義された動的 VIPA のバックアップを速める方法については、「z/OS MVS シスプレックスのセットアップ」を参照してください。

詳しくは、z/OS Communications Server: IP Diagnosis Guideを参照してください。