DVIPA が IPv6 DVIPA か、あるいは元は MOVEABLE IMMEDIATE によって構成された IPv4 DVIPA である場合、次のイベントが起こります。
- DVIPA の所有権はただちに再始動スタックに渡され、再始動スタックは DVIPA をその HOME リストに追加し、ルーターには動的に通知されます。再始動したスタックは、この DVIPA 用のすべての新しい接続を受け取ります。スタックは既存の接続用のパケットも受け取ることができ、これをバックアップ・スタックにルーティングして、その接続を保持します。
- 同時に、バックアップ・スタックは、もはや DVIPA の所有者ではないことをルーターに通知します。
- DVIPA への現行接続がない場合、DVIPA はバックアップ・スタック上の HOME リストから削除され、バックアップ状況に復帰します。
- 何らかの既存の接続がある場合、DVIPA はバックアップ・スタックの HOME リストに残り、既存の最後の接続が終了するまで DVIPA は移動中 状況に
置かれます。最後の接続が終了した時点で、DVIPA は HOME リストから削除され、バックアップ状況に復帰します。
IBM® は、この形式の計画された DVIPA テークバックは、接続アクティビティーの低い期間中にのみ行われることをお勧めします。これは、付加されたルーターにそのルーティング・テーブルを更新する時間を与え、ルーターから ICMP_HOST_UNREACH または ICMP6_DST_UNREACH を受け取ることにより接続がリセットされるのを防ぎます。
ヒント: OMPROUTE を使用する場合、GLOBALCONFIG SYSPLEXMONITOR DELAYJOIN の構成をお勧めします。
これにより、OMPROUTE がアクティブになり、テークバック・スタック
で DVIPA を公示できるまで、DVIPA テークバックを
遅らせることができます。
DELAYJOIN の使用について詳しくは、
シスプレックス問題の検出およびリカバリーを参照してください。
注: - 前の所有スタックの既存の接続を確実に
保存するには、IPv4 動的 VIPA の場合は IPCONFIG ステートメント、IPv6 動的 VIPA
の場合は IPCONFIG6 ステートメントで、
両スタック上に DYNAMICXCF を定義する必要があります。
- MOVEABLE IMMEDIATE は、IPv4 DVIPA の場合はデフォルト、IPv6 DVIPA の場合は唯一の動作です。