最初のスタックが VIPARANGE MOVEABLE NONDISRUPTIVE を使用して構成されている場合、次のイベントが起こります。
- EZB.BINDDVIPARANGE.sysname.tcpname セキュリティー・プロファイルを定義する場合や、VIPARANGE ステートメント上に SAF パラメーターを指定し、EZB.BINDDVIPARANGE.sysname.tcpname.resname セキュリティー・プロファイルを定義する場合、bind() 呼び出しを発行するアプリケーションは、該当するリソースに対する READ アクセスがなければなりません。
SAF パラメーターを指定した場合に、対応するリソース・プロファイルが定義されていないと、bind は失敗します。
セキュリティー・プロファイルは定義されていないが、同じ VIPA 範囲が別のスタック上で構成済みである場合、そのスタック上のすべてのアプリケーションは、DVIPA に対して bind() 呼び出しを発行することにより、その DVIPA をそこに移動できます。
- DVIPA の所有権はただちに 2 番目のスタックに渡され、2 番目のスタックは DVIPA を自分の HOME リストに追加し、ルーターに動的に通知します。このスタックは今後、DVIPA 用の新しい接続をすべて受け取ります。
- 同時に、最初のスタックは、自分がもはや DVIPA の所有者ではないことをルーターに通知し、DVIPA を移動中 状況にします。
アプリケーションがソケットをクローズするまで、DVIPA は移動中 状況のまま (そして最初のスタックの HOME リスト内に) 残ります。
- 最初のスタック上の既存の接続は保持されます。2 番目のスタックは、既存の接続のためのパケットを受け取ると、このパケットを最初のスタックにルーティングします。
注: - 前の所有スタックの既存の接続を確実に
保存するには、IPv4 動的 VIPA の場合は IPCONFIG ステートメント、IPv6 動的 VIPA
の場合は IPCONFIG6 ステートメントで、
両スタック上に DYNAMICXCF を定義する必要があります。
- NONDISRUPTIVE は、V2R10 以降のデフォルトであり、IPv6 の場合に
サポートされる唯一オプションです。
- 中断なく作動させるには、両方のスタックが V2R10 またはそれ以降で実行されている必要があります。いずれかのスタックが V2R8 で実行されている場合、結果はVIPARANGE (DEFINE) MOVEABLE DISRUPTIVEに説明されているものとなります。