タイマーの INACTIVE ファミリー

INACTIVE、PRTINACTIVE、 PROFILEINACTIVE、および KEEPINACTIVE はすべて、システムのオーバーヘッドを減らすために、ポート・プロファイルと関連付けられた 1 つのタイマーを共用します。そのポート・プロファイルの TELNETGLOBALS、TELNETPARMS、 または PARMSGROUP で定義された最小値のタイマーが、 接続を検査する頻度を定義するために使用されます。

例えば、プロファイル内で KEEPINACTIVE が 1800、PROFILEINACTIVE がデフォルトの 1800、INACTIVE が 3000、PRTINACTIVE が 5400 に定義されていると想定します。Telnet タイマーは 1800 秒ごとに実行されます。したがって、タイマーが満了するたびに、Telnet はセッション中ではない各 KEEPOPEN 接続を検査して、この 1800 秒の間に作成された SNA セッションがあったかどうかを調べます。セッションがなかった場合、DEBUG SUMMARY メッセージ CONN DROP reason INACT-K が出て、接続はドロップされます。PROFILEINACTIVE の場合、Telnet は、現行でないプロファイルに関連した各接続を検査して、直前の 1800 秒に SNA セッションがあったかどうかを判別します。なかった場合は、接続はドロップされ、DEBUG SUMMARY メッセージ CONN DROP 理由 INACT-PF が表示されます。Telnet は各端末接続に関して、その前の 3000 秒間に SNA データ・トラフィックがあったかどうかも検査します。データ・トラフィックがなかった 場合、DEBUG SUMMARY メッセージ CONN DROP reason INACT-S が出て、接続はドロップされます。Telnet は 各プリンター接続に関して、その前の 5400 秒間に SNA データ・トラフィックがあったかどうかも検査します。データ・トラフィックがなかった場合、DEBUG SUMMARY メッセージ CONN DROP reason INACT-P が出て、接続はドロップされます。

例では、KEEPOPEN を最も小さい時間に設定しました。この 4 つのうちのどのタイマーに最小の時間を設定してもかまいません。また、すべての非アクティブ・チェックが 1 つのタイマーによって行われるため、接続チェックが行われるのは、接続がタイムアウトと考えられる直前になる可能性があります。接続は、次の検査が行われるまで アクティブのままとなります。

上記の例を使用すると、検査が行われたときに、それまでの 2999 秒間に 端末接続で SNA アクティビティーがなかった場合でも、 接続はドロップされません。 1800 秒後にもう一度検査が行われ、 接続はドロップされますが、 指定された 3000 秒ではなく 4799 秒間アクティブのままになります。