DataPower ターゲット・アプリケーションのグループによって使用するための CPC ごとの CPCSCOPE 動的 VIPA の構成

CPCSCOPE DVIPA は、定義されており移動できない CPC、または異なる CPC 内にある別の TCP/IP スタックによってテークオーバーされる CPC に固有のものです。

このステートメントの IP アドレスによって指定された DVIPA が、定義された CPC に固有のものであることを示すには、TCP/IP プロファイルの VIPADYNAMIC ブロック内で VIPADEFINE または VIPABACKUP ステートメントをコーディングし、CPCSCOPE パラメーターを含めます。

要件:

層 1 ディストリビューターは、CPCSCOPE サブネット・マスクを使用して、そのサブネットの DataPower アプライアンスを決定します。ディストリビューターは、これらの DataPower アプライアンスを、CPCSCOPE DVIPA が定義されたスタックの CPC 内にある層 2 ディストリビューターに関連付けます。これらの DataPower アプライアンスに対する複合重み付けを決定する場合、ディストリビューターは、その CPC 上の層 2 ディストリビューターから受け取った層 2 の CPC 重み付けの組み合わせを使用します。

次の例は、サイト 1 にある LPAR 上の定義を示しています。

VIPADEFINE CPCSCOPE 255.255.255.0 201.81.10.7

図 1 で示されているように、層 1 ディストリビューターは、 CPCSCOPE サブネット・マスク (201.81.10.0/24) を使用して、DATAP1 および DATAP2 がそのサブネット内にあるということを決定します。ディストリビューターは、これらの DataPower アプライアンスをアドレス 10.81.1.1 の層 2 ディストリビューターに関連付けます。これは、それが CPC1 内のスタック上で定義されており、この CPCSCOPE DVIPA も CPC1 内のスタック上で定義されているためです。ディストリビューターは GROUP1 に対する層 2 の重み付け (CICS1 および CICS2 に対する CPC 重み付けの組み合わせ) をこのディストリビューターから受け取り、一致する層 1 GROUP1 DataPower ターゲットを見付けて、DATAP1 および DATAP2 に対する複合重み付けを決定する際にこの重み付けを使用します。

CPC2 内の LPAR3 には、そのサイト用の層 2 ディストリビューターが含まれます。そのため、CPC2 用の CPCSCOPE DVIPA は、以下のように CPC2 内の LPAR のいずれかで定義されます。

VIPADEFINE CPCSCOPE 255.255.255.240 201.81.20.7

CPC1 内で定義された層 2 DVIPA および CPCSCOPE DVIPA 用の VIPABACKUP ステートメントは、その CPC 内の 1 つ以上の他のスタックにおいて定義されます。

VIPABACKUP TIER2 CPCSCOPE 201.81.1.1 
VIPABACKUP CPCSCOPE 255.255.255.240 201.81.10.7

同様に、CPC2 内で定義された層 2 DVIPA および CPCSCOPE DVIPA 用の VIPABACKUP ステートメントは、その CPC 内の 1 つ以上の他のスタックにおいて定義されます。

VIPABACKUP TIER2 CPCSCOPE 201.81.2.2 
VIPABACKUP CPCSCOPE 255.255.255.240 201.81.20.7