図 1は、SNMP 要求が TCP/IP サブエージェントによってサポートされるデータに対するものである場合の、SNMP 要求の処理のフローを示したものです。
以下のリストは、SNMP コマンドを発行した時点から
応答を受け取るまでのイベントのシーケンスを
説明しています。
- ユーザーが、NetView® SNMP コマンドまたは z/OS® UNIX snmp コマンドを出します。
- コマンド・プロセッサーが、プロトコル・データ単位 (PDU) 内の要求を妥当性検査して、エンコードしてから、これを UDP パケットで SNMP エージェントに送信します。SNMP エージェントは、同じ MVS™ イメージ上にある場合も、別の MVS イメージ上にある場合もあります。
- SNMP エージェントが要求の妥当性検査を行い、必要であればその要求を SNMP サブエージェントに送信します。エージェント指向のオブジェクトに関する要求はエージェントによって処理され、その他の要求はすべてサブエージェントにより処理されます。エージェントが処理する
オブジェクト、およびサブエージェントが処理するオブジェクトを判別するには、
「z/OS Communications Server: IP システム管理者のコマンド」の付録『管理情報ベース (MIB) オブジェクト』を
参照してください。
- エージェントはその要求の発信元に応答を送信します。コマンド・プロセッサーはその応答を表示します。
ヒント: 図 1 には表示されていませんが、z/OS Communications Server の一部として出荷される、OMPROUTE サブエージェント、Network SLAPM2 サブエージェント、TN3270E Telnet サブエージェントなどのその他のサブエージェントも、その固有アドレス・スペースから AF_UNIX ソケット呼び出しを使用して、SNMP エージェントと通信します。
SNMP エージェントおよび SNMP サブエージェントは、
z/OS UNIX syslog デーモン (syslogd) により、
daemon 機能を使用して、トレース情報を記録します。syslogd および
/etc/syslog.conf 構成ファイルでのデーモン機能の指定について詳しくは、
システム・メッセージのロギングを参照してください。