ステップ 4: SMTP メール・ヘッダーのカスタマイズ (オプション)

電子メールには、ネットワークを通じて送信されるテキスト・メッセージに関する標準化された構文があります。その標準構文は RFC 822 に説明されています。メッセージにはエンベロープとコンテンツがあります。 エンベロープには、メッセージのコンテンツの伝送とデリバリーを実行するために必要な全情報が含まれます。 エンベロープ内のフィールドは標準形式になっています。

ほとんどの場合、IBM 提供のメール・ヘッダーのデフォルト値をそのまま適用できます。IBM 提供のメール・ヘッダーのデフォルト値については、デフォルトの SMTP 規則を参照してください。 それらを変更する必要がある場合、SMTP 構成データ・セット内の REWRITE822HEADER ステートメントを使用して、SMTP が RFC 822 メール・ヘッダーの書き直しを行う方法を制御することができます。 メール・ヘッダーは、ローカル・システムまたは NJE ネットワークから TCP ネットワークに渡されます。TCP ネットワークからローカル・システムまたは NJE ネットワークに渡されるメール・ヘッダーにはこのステートメントは作用しません。 特定の RFC 822 ヘッダー・フィールドのもとにあるアドレスだけが、ヘッダー書き直し規則の対象となります。

REWRITE822HEADER ステートメントの影響を受けるヘッダー・フィールドは次のとおりです。
フィールド
説明
From
メッセージを送信している人の識別。
Resent-From
メッセージを転送した人を示します。
Reply-To
応答の送信先となるメールボックスを示すためのメカニズムを提供します。
Resent-Reply-To
応答を転送する必要のある相手を示します。
Return-Path
このフィールドは、最終デリバリー時にメール・トランスポート・サービスによって追加されます。 ここには、メッセージの発信元に戻るためのアドレスおよび経路に関する明確な情報が含まれます。
Sender
メッセージを送信したエージェントの認証済みの識別。エージェントは、人、システム、あるいはプロセスのいずれかです。
Resent-Sender
メッセージを再送信したエージェントの認証済みの識別。
To
メッセージの 1 次宛先の識別を含みます。
Cc
メッセージの 2 次 (通知) 宛先の識別を含みます。
Bcc
メッセージの追加宛先の識別を含みます。このフィールドの内容は、メッセージの 1 次宛先と 2 次宛先に送信されるコピーには組み込まれませんが、作成者のコピーには組み込まれます。