置き換え可能な静的経路 (Replaceable static routes)

置き換え可能な静的経路は最後の手段として使用する経路として意図されているため、TCP/IP は宛先への動的経路が使用できない場合にのみそれを使用しようとします。置き換え可能でない静的経路の妥当性検査が失敗すると、 失敗の理由が一時的なもの (例えば、ゲートウェイに到達できない) であっても、 置き換え可能でない静的経路の定義は廃棄されます。しかし置き換え可能な静的経路では、 一時的な理由で妥当性検査に失敗した場合は、経路の定義は保持されます。宛先への動的経路がないと TCP/IP が定期的に試行を繰り返して、置き換え可能な静的経路をルーティング・テーブルに追加します。このような定期的な試行のために、複数の EZZ4348I メッセージが表示されることがあります。試行は、ルーティング・テーブルに宛先へのアクティブ経路がなく、最後の試行の後にルーティング・テーブルに少なくとも 1 つの新しい経路が追加されている場合に、30 秒以内の間隔で行われます。ルーティング・テーブルに宛先への有効な経路がインストールされると、それが動的経路、静的経路、または置き換え可能な静的経路のいずれであっても、試行は終了します。

同じ TCP/IP スタックで IPv6 静的ルーティングと IPv6 ルーター通知を一緒に使用する場合の考慮事項については、IPv6 静的ルーティングとルーター通知の使用を参照してください。 同じ TCP/IP スタックで IPv6 静的ルーティングと OMPROUTE を一緒に使用する場合の考慮事項については、静的ルーティングと OMPROUTE の使用を参照してください。