IPv6 RIP プロトコル

IPv6 RIP は、比較的小規模のネットワークを管理するために設計された内部ゲートウェイ・プロトコル (IGP) です。 IPv6 RIP は、Bellman-Ford、つまり距離ベクトル・アルゴリズムに基づいています。 IPv6 RIP にはいくつかの制限があり、すべての TCP/IP 環境に適合するわけではありません。 OMPROUTE で IPv6 RIP 機能を使用する前に、RFC 2080 を読んで、使用しているネットワークの IPv6 ルーティング・テーブルの管理に RIP を使用できるかどうかを判断してください。 RFC 2080 について詳しくは、関連プロトコル仕様を参照してください。

IPv6 RIP は多くのホップまたはホップ・カウントを使用して、ホストまたはネットワークへの可能な最良の経路を決定します。ホップ・カウントという用語は、メトリックとも呼ばれます。IPv6 RIP では、ホップ・カウント 16 は、無限大、つまりその宛先に到達できないことを意味します。これにより、IPv6 RIP によって管理できるネットワーク内の最長のパスは 15 ゲートウェイまでに制限されます。

IPv6 RIP ルーターは、直接接続されているネットワークに対して、30 秒ごとにルーティング情報をブロードキャストします。このルーターは、近隣の IPv6 RIP ルーターから 30 秒ごとに更新を受信し、これらの更新に含まれる情報を使用して IPv6 ルーティング・テーブルを保守します。 近隣ルーターから 180 秒以内に IPv6 RIP の更新を受信しなかった場合、IPv6 RIP ルーターは、その近隣 RIP ルーターがダウンしているものと見なし、そのルーターを通るすべての IPv6 RIP 経路をメトリック 16 (無限) に設定し、それらの経路を IP パケットのルーティングに使用するのを停止します。 さらに 120 秒経過してもまだこの近隣ルーターから更新を受信しなかった場合、IPv6 RIP ルーターはその近隣 RIP ルーターを通るすべての IPv6 RIP 経路をルーティング・テーブルから削除します。

該当する場合は常に、IPv6 RIP の更新にネクスト・ホップ IP アドレスが組み込まれ、パケットがネットワーク内の余分なホップを通ってルーティングされることはありません。 IPv6 RIP メッセージを listen していないホストへの不要な負荷を減らすために、IPv6 RIP パケット用に予約されている IPv6 マルチキャスト・アドレス FF02::9 が使用されます。

IPv6 RIP の構成情報については、OSPF および RIP (IPv4 および IPv6) を構成するステップを参照してください。