RIP、IPv6 RIP、OSPF および IPv6 OSPF と OMPROUTE の使用

OMPROUTE は初期設定時に、OMPROUTE 構成ファイルを使用して、どのルーティング・プロトコルが使用可能かを判別します。少なくとも 1 つの OSPF インターフェースが構成されていれば、OSPF プロトコルは使用可能になります。少なくとも 1 つの RIP インターフェースが構成されていれば、RIP は使用可能になります。少なくとも 1 つの IPv6 RIP インターフェースが構成されていれば、IPv6 RIP は使用可能になります。少なくとも 1 つの IPv6 OSPF インターフェースが構成されていれば、IPv6 OSPF は使用可能になります。特定のプロトコルに対してインターフェースを定義せずに OMPROUTE を開始すると、そのプロトコルは次のいずれかのイベントが発生するまで使用不可となります。

OMPROUTE が OSPF と RIP の両方の プロトコル (IPv4 または IPv6 のいずれか) 用に構成されている 場合、OSPF プロトコルから得られる経路の方が、RIP プロトコルから得られる経路より優先します。

OSPF プロトコルと RIP プロトコルは、それぞれ OSPF_INTERFACE と RIP_INTERFACE の構成ステートメントで定義された IPv4 インターフェース上で通信されます。 RIP プロトコルの通信にも OSPF プロトコルの通信にも 関与しない IPv4 インターフェースは、Global_Options 構成ステートメント上に Ignore_Undefined_Interfaces=YES がコーディングされている場合以外、OMPROUTE に対して INTERFACE 構成ステートメントで構成してください。 OMPROUTE は、最大で 255 個の物理的な、IPv4 の実インターフェース (つまり、データを実際に送受信できるインターフェース) をサポートします。 理論上では、構成できる VIPA の数に制限はありませんが、実際上はネットワーク設計による制限があります。 VIPA に関する特殊な考慮事項については、ステップ 5 を 参照してください。

IPv6 OSPF および IPv6 RIP プロトコル は、それぞれ、IPV6_OSPF_INTERFACE および IPV6_RIP_INTERFACE の構成ステートメントで定義された IPv6 インターフェース上で通信されます。 IPv6 OSPF または IPv6 RIP プロトコルの通信に関与しない IPv6 インターフェースを OMPROUTE に対して構成するには、IPV6_INTERFACE 構成ステートメントを使用します。 デフォルト値を受け入れることができ、IPv6 OSPF または IPv6 RIP プロトコルの通信に関与しない IPv6 インターフェースへの追加のプレフィックスを定義する必要がない場合は、OMPROUTE に対してインターフェースを構成する必要は一切ありません。 OMPROUTE は、 インターフェースおよびその MTU 値についてスタック から確認し、他のパラメーターにはデフォルト値を使用します。 これは IPv4 とは異なります。IPv4 では、Global_Options を Ignore_Undefined_Interfaces=YES でコーディングした場合以外、すべてのインターフェースを構成し、OMPROUTE が MTU サイズとサブネット・マスクにデフォルト値を使用しないようにする必要があります。

OMPROUTE では、宛先への複数の等価経路の生成が可能です。OSPF および IPv6 OSPF の場合は、最大 16 個までの複数の等価経路が可能です。RIP および IPv6 RIP の場合、複数の等価経路は、冗長インターフェース上に直接接続された宛先についてのみサポートされます。