リゾルバー・キャッシングを構成するためのステップ (オプション)

リゾルバー・キャッシングは自動で有効になるため、parmlib または JCL (ジョブ制御言語) に変更を加える必要はありません。キャッシュの構成は、それを行うことを選択しない限り必要ありません。しかし、明示的にリゾルバー・キャッシングを構成することはできます。

始める前に

リゾルバー・セットアップ・ファイルが事前に作成済みである必要があります。詳しくは、リゾルバー・セットアップ・ファイルを参照してください。

手順

リゾルバー・キャッシングを構成するには、以下のステップを実行します。

  1. CACHE ステートメントを指定して、システム全体にわたる解決されたドメイン・ネーム・システム (DNS) 照会のキャッシングを使用可能に設定します。 システム全体にわたるキャッシングはデフォルトで使用可能ですが、このステートメントを指定して明示的にこれを使用可能に設定することができます。
  2. CACHESIZE (cachesizeM) ステートメントを指定して、キャッシュされたレコードの管理のためにリゾルバーによって割り振り可能なストレージ量を、メガバイト単位で定義します。 デフォルト値は 200 メガバイトです。
    ガイドライン: 低すぎる CACHESIZE の値を設定すると、リゾルバーはキャッシュの使用を減らすようにするためのアクションを繰り返しとらなければならなくなる可能性があります。CACHESIZE 値は、予想される使用量よりも 50 % 以上高い値に設定するようにしてください。

    このステートメントと NOCACHE ステートメントを両方指定すると、CACHESIZE ステートメントは無視されます。キャッシュ・サイズについての詳細は、キャッシュ・サイズとキャッシュ・ストレージの管理を参照してください。

  3. 変更の始まりMAXTTL ステートメントを指定して、リゾルバーによってキャッシュ・エントリーが有効であると見なされる最大時間を、秒単位で定義します。 デフォルト値は、このリソースのネーム・サーバーによって提供されている存続時間 (TTL) の値です。このステートメントと NOCACHE ステートメントを両方指定すると、MAXTTL ステートメントは無視されます。キャッシュ・サイズについての詳細は、キャッシュ・サイズとキャッシュ・ストレージの管理を参照してください。変更の終わり
  4. 変更の始まりシステム全体にわたってキャッシュ再配列が行われるかどうかを指定します。
    • システム全体にわたるキャッシュ再配列を有効にするには、CACHEREORDER を指定してください。
    • システム全体にわたるキャッシュ再配列を無効にするには、NOCACHEREORDER を指定してください。
    デフォルト設定では、システム全体にわたるキャッシュ再配列は無効になっています。 変更の始まりNOCACHE ステートメントを指定すると、CACHEREORDER および NOCACHEREORDER ステートメントは無視されます。変更の終わり 詳しくは、キャッシュ再配列を参照してください。変更の終わり
  5. 以下のいずれかのステップを行います。
    • リゾルバーがアクティブでない場合は、リゾルバーを開始します。
    • リゾルバーが現在アクティブの場合は、MODIFY RESOLVER,REFRESH,SETUP=setup_file_name コマンドを発行して、リゾルバーが新しい設定を使用するようにします。

タスクの結果

START コマンドを発行した後、または MODIFY RESOLVER,REFRESH コマンドの出力で、CACHE、変更の始まりCACHEREORDER または NOCACHEREORDER、変更の終わりCACHESIZE(cachesizeM)、および MAXTTL ステートメントの正しい値が表示されていれば、タスクは完了しています。

リゾルバー・セットアップ・ステートメントについての詳細は、「z/OS Communications Server: IP 構成解説書」を参照してください。

リゾルバーのアドレス・スペースに対する MODIFY コマンドについての詳細は、「z/OS Communications Server: IP システム管理者のコマンド」を参照してください。