z/OS® UNIX ファイル・システムまたは従来の MVS™ データ・セットに構成ファイルおよびポリシー定義ファイルを保管することができます。
一部の定義は、z/OS イメージ上のすべての TCP/IP スタックによって共有されます。また、一部の定義は、z/OS イメージ上の個々の TCP/IP に固有のものとなります。
例えば、構成ファイルおよびポリシー定義ファイルの保管に z/OS UNIX ファイル・システムを使用している場合、TCP/IP スタック TCPIP1 および TCPIP2 がある z/OS イメージ
SYSA のディレクトリー構造は次のようになる場合があります。
- ステージング
- イメージ全体
- /etc/tcpip/POLTRANS/SYSA/
- TCPIP1
- /etc/tcpip/POLTRANS/SYSA/TCPIP1/
- TCPIP2
- /etc/tcpip/POLTRANS/SYSA/TCPIP2/
- 実動
- イメージ全体
- /etc/tcpip/POLPROD/SYSA/
- TCPIP1
- /etc/tcpip/POLPROD/SYSA/TCPIP1/
- TCPIP2
- /etc/tcpip/POLPROD/SYSA/TCPIP2/
- バックアップおよびリカバリー
- イメージ全体
- /etc/tcpip/POLBACK/SYSA/
- TCPIP1
- /etc/tcpip/POLBACK/SYSA/TCPIP1/
- TCPIP2
- /etc/tcpip/POLBACK/SYSA/TCPIP2/
同様に、MVS 区分データ・セット (PDS) または拡張区分データ・セット (PDSE) ライブラリーを使用して、次のように構成ファイルおよびポリシー定義ファイルを保管することができます。
- ステージング
- イメージ全体
- hlq.TCPPARMS.POLTRANS.SYSA
- TCPIP1
- hlq.TCPPARMS.POLTRANS.SYSA.TCPIP1
- TCPIP2
- hlq.TCPPARMS.POLTRANS.SYSA.TCPIP2
- 実動
- イメージ全体
- hlq.TCPPARMS.POLPROD.SYSA
- TCPIP1
- hlq.TCPPARMS.POLPROD.SYSA.TCPIP1
- TCPIP2
- hlq.TCPPARMS.POLPROD.SYSA.TCPIP2
- バックアップおよびリカバリー
- イメージ全体
- hlq.TCPPARMS.POLBACK.SYSA
- TCPIP1
- hlq.TCPPARMS.POLBACK.SYSA.TCPIP1
- TCPIP2
- hlq.TCPPARMS.POLBACK.SYSA.TCPIP2
独自の命名規則または以下の推奨される命名規則を使用して、これらの各ライブラリーで多数のメンバーを保守することができます。
- LPAR 全体の構成ファイル
CONF (構成ファイル)
- スタック固有構成ファイルおよびポリシー定義ファイル
- TLSPOL (AT-TLS ポリシー定義)
- IDSPOL (IDS ポリシー定義)
- IPSPOL (IPSec ポリシー定義)
- QOSPOL (QoS ポリシー定義)
- PBRPOL (ポリシー・ベース・ルーティング・ポリシー定義)
以下の例は、PDS または PDSE ライブラリーのメンバーとしてのスタック TCPIP1 用の IKE デーモン構成ファイルおよび IPSec ポリシー定義を示しています。
USER.LPAR1.POLTRANS.SYSA.IKED(CONF)
USER.LPAR1.POLTRANS.SYSA.TCPIP1(IPSPOL)