Advisor システムおよび Agent システムが開始された後、これらのシステムの MVS™ コンソールを表示して、アプリケーションが正常に開始されており、実行中であることを確認します。何らかの障害メッセージが表示されている場合は、該当メッセージの説明を参照して、適切な修正アクションを行ってください。何らかのエラー・メッセージまたは警告メッセージが発行されているかどうかを確認するには、Advisor および Agent システムの syslogd ファイルを調べます。
Advisor システムが正常に機能していることを確認するには、以下のコマンドを使用します。
- Advisor の MODIFY procname,DISPLAY,LB コマンドを発行することにより、Advisor が開始済みで、予定しているロード・バランサーに接続されていることを確認します。
各ロード・バランサーが表示されていることを確認してください。
各ロード・バランサーについて表示されている LB INDEX を書き留めます。
この ID は、ロード・バランサーの詳細 (登録されているグループおよびメンバーなど) を表示するときに必要になります。
ヒント: 個々のロード・バランサーは、画面上でロード・バランサー索引 (LB Index) によって識別されます。この索引は、ロード・バランサーが最初に接続したときに Advisor により生成されます。特定のロード・バランサーの詳細を表示するには、まず、Advisor の MODIFY
procname,DISPLAY,LB コマンドを使用してすべてのロード・バランサーのリストを表示することにより、LB Index を取得します。
LB Index が分かったら、以下のように、INDEX パラメーターに該当の LB Index を指定して、ロード・バランサーの詳細を表示します。
MODIFY procname,DISPLAY,LB,INDEX=lb_index
- 以下のコマンドを発行することにより、各ロード・バランサーが適切なグループとメンバーを構成して Advisor に登録したことを確認します。
MODIFY procname,DISPLAY,LB,INDEX=assigned_lb_index
この表示には、ロード・バランサーに対して定義されたすべてのグループとメンバーが示されます。
- 各 Agent が正しく開始され、Advisor と通信していることを確認します。そのためには、各 Agent で以下のコマンドを発行します。
MODIFY procname,DISPLAY,MEMBERS
この Agent が所有する IP アドレスを持つ各メンバーが表示されます。
- ロード・バランシングの対象としようとしているターゲット・アプリケーションが、実際にロード・バランシング用として使用可能であることを確認します。そのためには、Advisor において、Advisor に接続されている各ロード・バランサーについて以下のコマンドを発行します。
MODIFY procname,DISPLAY,LB,INDEX=assigned_lb_index
表示されている各メンバーについて、AVAIL フラグが立てられているかどうかを確認します。
このフラグは、メンバーがロード・バランシング用に使用可能であることを意味する YES か、ロード・バランシング用として使用不可であることを意味する NO のどちらかです。ロード・バランシング用として使用可能であるためには、以下のすべての条件を満足している必要があります。
- メンバーの IP アドレスを所有する Agent がアクティブで、Advisor と通信していることが必要です。
- メンバーがアプリケーション・メンバーを表している場合は、該当アプリケーションがアクティブでなければなりません。また、アプリケーションはシスプレックス問題の検出およびリカバリーによる結果アクション・メッセージ EZD1973E が出されていない TCP/IP スタック上にある必要があります。詳しくは、問題の検出を参照してください。
- Agent オペレーターまたはロード・バランサーがそのメンバーを静止してはなりません。z/OS® Agent オペレーターは、その Agent が所有しているメンバーをどれでも静止させることができます。
さらに、ロード・バランサーの実装によっては、ロード・バランサー管理者も個々のメンバーを静止させることができます。
上記の条件のうちの 1 つでも満足しない場合は、その状況を修正し、表示コマンドを繰り返して確認します。この作業は、ロード・バランシング対象として使用可能にしたい全メンバーが使用可能として表示されるまで続けます。
- 以下の手順で、AT-TLS を使用しているときに Advisor システムが正常に機能していることを確認します。