サブプレックス環境における Advisor の構成

サブプレックスを使用時に、ある一定の時間にシスプレックス内で複数の Advisor がアクティブになっていることがあります。実際は、Load Balancing Advisor を使用してロード・バランシングに参加する対象のシスプレックスでは、各サブプレックスごとに 1 つの Advisor がアクティブになっていなければなりません。それぞれの Advisor はファイルから構成データを読み取ります。ファイルは z/OS® UNIX ファイル、PDS または PDSE メンバー、あるいは順次データ・セットとして存在している可能性があります。それぞれの Advisor 用の構成ファイル内で、sysplex_group_name ステートメントは TCP/IP シスプレックス・グループ名を EZBTvvtt の形式で指定します。ここで、vv は VTAM® XCFGRPID 開始オプションに指定される VTAM サブプレックス・グループ ID、tt は TCP/IP プロファイル内の GLOBALCONFIG ステートメント上の XCFGRPID パラメーターによって指定される TCP/IP サブプレックス・グループ ID です。VTAM の開始時に VTAM サブプレックス ID が指定されていない場合、vv は CP となります。TCP/IP プロファイル内に TCP/IP サブプレックス ID が指定されていない場合、tt は CS となります。サブプレックス内にデフォルトのサブプレックスがある場合 (すなわち、VTAM および TCP/IP サブプレックス ID の両方が指定されていない場合) は、EZBTCPCS のシスプレックス・グループ名でそのサブプレックス用の Load Balancing Advisor を構成します。

要件: サブプレックス環境では、Advisor の listen ソケットの IP アドレスは、サブプレックス (このサブプレックスは、Advisor の構成ファイルに指定された TCP/IP シスプレックス・グループ名に対応) に所属する TCP/IP スタック上になければなりません。サブプレックス内に複数の TCP/IP スタックがある場合、IP アドレスはサブプレックス内の各スタックの VIPARANGE ステートメント内に定義された DVIPA でなければなりません。これにより、サブプレックス内の TCP/IP スタックの開始順序に関係なく、Advisor は接続することができます。
ヒント: サブプレックス環境で、(異なるサブプレックス内の) 同一の z/OS システム上で複数の Advisor が開始される場合は、それぞれに固有の開始プロシージャーを作成するか、開始時にそれらの Advisor のジョブ名が必ず固有になる (例えば、S LBADV.ADV0105 または S LBADV,JOBNAME=ADV0105) ようにします。