listen ソケット/ポートの定義 (必須)

Advisor は少なくとも 2 つ、最大 3 つの listen ソケット/ポートを維持します。1 つは Agent の接続用で、残りの 1 つまたは 2 つはロード・バランサーの接続用です。 ロード・バランサー用には、IPv4 と IPv6 の listen ソケットが別々にあります。 TCP/IP スタックが IPv6 対応になっていない場合は、IPv6 listen ソケットは使用できません。

Advisor および Agent のステートメントは、ローカル・システムとリモート・システム上のアドレスおよびポートを定義します。ときには、どのステートメントがローカル・ソケットを参照しており、どのステートメントがリモート・アドレスとポートを参照しているのかを覚えるのが難しい場合があります。

ヒント: connection という語を含むステートメントはすべてローカル・ソケットを参照します。id という語を含むステートメントはすべてリモート・アドレスを参照し、場合によってはポートも参照します。

lb_connection_v4 構成ステートメント指定で、Advisor が IPv4 ロード・バランサー接続に対して listen し続けるために使用するローカル IPv4 アドレスおよびポートを指定してください。 ロード・バランサーとの通信用のデフォルトのポートは、3860 です。

lb_connection_v6 ステートメントは、lb_connection_v4 が IPv4 に対して行うことと同じことを IPv6 に対して行います。これらのステートメントの一方または両方を指定できます。 スタック終了に関する CINET の考慮事項については、CINET 環境におけるシスプレックスごとに 1 つの Advisor 構成を参照してください。

ガイドライン: Advisor またはその基礎となるシステムで障害が発生したときに、シスプレックス内の別のシステム、または同一システム上の別の TCP/IP スタックへの Advisor の移動を可能にするには、lb_connection_v4 および lb_connection_v6 ステートメントに指定したアドレスに動的 VIPA (DVIPA) を使用します。さらに、Advisor 自体で障害が発生したときに Advisor を移動可能にするには、この DVIPA を、複数アプリケーション・インスタンス DVIPA (VIPADEFINE によって定義される) ではなく、固有アプリケーション・インスタンス DVIPA (VIPARANGE によって定義される) にします。DVIPA に関する CINET の考慮事項については、CINET 環境におけるシスプレックスごとに 1 つの Advisor 構成を参照してください。
制約事項: Advisor がロード・バランサーの接続に IPv6 を使用している場合、または Agent が Advisor への接続に IPv6 を使用している場合、Advisor の移動先は IPv6 が使用可能な TCP/IP スタックに限定されます。

agent_connection_port ステートメントを使用して、Advisor が Agent 接続を listen するために使用するローカル・ポートを指定します。Advisor の TCP/IP スタックで IPv6 が使用可能になっている場合、Advisor は、このステートメントによって指定されたポート上の IPv6 無指定アドレス (::) で Agent の listen ソケットをオープンします。これにより、Agent は、IPv4 または IPv6 のいずれかを使用して Advisor に接続可能となり、Advisor のシステム上のどのアドレスを使用しても接続可能となります。TCP/IP スタックが IPv6 対応になっていない場合、Advisor は、IPv4 無指定アドレス 0.0.0.0 で listen ソケットをオープンします。 これにより、Agent は Advisor のシステム上のどの IPv4 アドレスを使用しても Advisor に接続できるようになります。

ガイドライン: agent_connection_port ステートメントで使用するポート番号は、lb_connection_v4 ステートメントまたは lb_connection_v6 ステートメントで使用するポートと同じにしないでください。
規則: