IUCV および VMCF の考慮事項

IUCV/VMCF アドレス・スペース間通信 API を使用すると、同一の MVS™ イメージ内で実行されているアプリケーションが、TCP/IP プロトコルのスタックのサービスを要求せずに、相互に通信することができます。これらのサービスは、VMCF/TNF サブシステムで提供され、z/OS® Communications Server でも まだ利用できます。z/OS Communications Server の TCP/IP のコンポーネントには、アドレス・スペース間通信の目的で、これらのサービスを一部使用しているものが 幾つかあります。これらのサービスには、以下のものがあります。

したがって、z/OS Communications Server では、TCP/IP V3R2 の場合と同様に、VMCF サブシステム と TNF サブシステムの構成と開始を継続する必要があります。ただし、VMCF/TNF サブシステムは、z/OS Communications Server では TCP/IP プロトコル・スタックとの 直接通信には使用されなくなっているため、これらのサブシステムが使用する CPU の 量は、TCP/IP V3R2 環境の場合に比べてはるかに減ります。