複数のトランスポート・プロバイダーが実行している場合、すべてのスタックに渡って
特定のアプリケーションに対する PORT 予約が同期している必要があるのと
同様に、すべてのスタックに渡って動的に割り当てられる予定のポート番号に対する
予約が同期している必要があります。これらのポートは 1023 より上の一時ポートであり、アプリケーションの bind() で none が指定された場合にスタックによって割り当てられます。PROFILE.TCPIP の中のポートのグループを予約するには、PORTRANGE を使用してください。PORTRANGE について詳しくは、TCP/IP カスタマイズを参照してください。各スタックごとに同じ PORTRANGE を指定してください。さらに、すべてのスタックでそれぞれ使用可能になることが保証されるポートを、z/OS® UNIX CINET に認識させる必要があります。
次の例では、2 つの必須ファイル内でポート 40000 から 41999 までが予約されます。
- PROFILE.TCPIP
- PORTRANGE 40000 2000 TCP OMVS ; OMVS 用に予約済み
- PORTRANGE 40000 2000 UDP OMVS ; OMVS 用に予約済み
- PARMLIB の BPXPRMxx メンバー
- NETWORK DOMAINNAME(AF_INET)
- INADDRANYPORT(40000)
- INADDRANYCOUNT(2000)
注: - IPv6 が構成され、2 つの NETWORK ステートメントがある場合は、INADDRANYPORT および INADDRANYCOUNT は AF_INET の NETWORK ステートメントのみに指定する必要があります (AF_INET6 には必要ありません)。
AF_INET6 に
指定された場合は、それは無視され、AF_INET の NETWORK ステートメントの値
(それがある場合) が使用されます。そうでなければ、デフォルト値が使用されます。
- CINET 環境では、IBM® Health Checker for z/OS を使用して、BPXPRMxx parmlib メンバーの INADDRANYPORT オペランドと INADDRANYCOUNT オペランドで指定されたポート範囲が、TCP/IP スタック上の OMVS 用に予約されているかどうかを確認することができます。IBM Health Checker for z/OS について詳しくは、「z/OS Communications Server: IP Diagnosis Guide」を参照してください。