共通 INET PFS

複数 z/OS® Communications Server TCP/IP スタックを並行して実行したい場合、共通 INET (CINET) 構成を使用しなければなりません。この構成では、 いつでも最大 8 個の TCP/IP スタックをアクティブにできます。

CINET 構成が使用されている場合は、各スタック用に、 CINET PFS が LFS および TCP/IP PFS の間に挿入されます。CINET PFS は、 ソケット呼び出しが正しい TCP/IP スタックに事前経路指定されるように、 各 TCP/IP スタックの IP 構成の内部コピーを保守します。これは、 ほとんどのソケット・プログラムが、アプリケーションを変更することなしに 複数スタックのサポートを実行することを可能にします。さらに、 CINET は IPv6 をサポートし、IPv4/IPv6 の二重モードまたは IPv4 のみのモード の基本 TCP/IP スタックのサポートを可能にします。

SYS1.PARMLIB(BPXPRMxx) の NETWORK、DOMAINNAME、FILESYSTYPE、および SUBFILESYSTYPE ステートメント に、INET (単一スタック) または CINET (複数スタック) サポートの選択を 指定できます。BPXPRMxx ステートメントについて詳しくは、CINET 構成の BPXPRMxx 値の指定 および「z/OS UNIX System Services 計画」を参照してください。