SYS1.PARMLIB(BPXPRMxx) 内のパラメーターの詳細な説明については、「
z/OS UNIX System Services 計画」、および「
z/OS MVS 初期設定およびチューニング ガイド」を参照してください。
図 1. CINET のための SYS1.PARMLIB(BPXPRMxx)
/* AF_INET file system for sockets */
/* CINET support - BPXTCINT */
FILESYSTYPE TYPE(CINET)
ENTRYPOINT(BPXTCINT) 1
NETWORK DOMAINNAME(AF_INET)
DOMAINNUMBER(2)
MAXSOCKETS(10000) 2 TYPE(CINET)
INADDRANYPORT(40000) 3
INADDRANYCOUNT(2000)
NETWORK DOMAINNAME(AF_INET6)4
DOMAINNUMBER(19)
MAXSOCKETS(10000) 2 TYPE(CINET)
SUBFILESYSTYPE NAME(TCPIP1A) 5
TYPE(CINET)
ENTRYPOINT(EZBPFINI) 6
DEFAULT 7
SUBFILESYSTYPE NAME(TCPIP1B) 5
TYPE(CINET)
ENTRYPOINT(EZBPFINI)
注: - CINET および BPXTCINT は、CINET を使用することを指定します。
- MAXSOCKETS オペランドは、与えられたファイル・システム用に取得できるソケットの最大数を指定します。z/OS® Communications
Server を使用するアプリケーションに必要なソケットの数に見合う十分な大きさの数である必要があります。MAXSOCKETS は、
AF_INET (IPv4 ソケット) および AF_INET6 (IPv6 ソケット) に
個別に実施されます。
- INADDRANYPORT および INADDRANYCOUNT オペランドは、最初の一時ポート番号、および z/OS UNIX CINET が使用するポートの範囲を指定します。また、指定されたポート範囲は、ポート予約ステートメントを使用して TCP/IP プロファイルで CINET が使用するために予約しておく必要があります。
詳しくは、複数のトランスポート・プロバイダーにわたるポートの予約を参照してください。IBM® Health Checker for z/OS を使用すると、指定されたポート範囲が TCP/IP スタック上の OMVS 用に予約されているかどうかを確認することができます。IBM Health Checker for z/OS について詳しくは、「z/OS Communications Server: IP Diagnosis Guide」を参照してください。
- この追加の NETWORK ステートメントは、TCP/IP スタックに IPv6 もサポートさせたい場合に必要です。スタックに
IPv6 をサポートさせたくない場合は、このステートメントを省略します
(すなわち、スタックは IPv4 のみをサポートします)。
- CINET 用のトランスポート・プロバイダー・スタックを、SUBFILESYSTYPE ステートメントを使用して指定します。NAME フィールドは、TCPIP.DATA 内の TCPIPJOBNAME パラメーターだけでなく、TCP/IP 開始タスク用のアドレス・スペース名と一致していなければなりません。この例では、最初のスタックの名前は TCPIP1A であり、2 番目のスタックの名前は TCPIP1B です。
- EZBPFINI は、1 つの z/OS Communications Server の TCP/IP スタックを識別します。z/OS Communications Server TCP/IP スタックでは、これが唯一の有効な値です。
- キーワード DEFAULT は、z/OS UNIX のデフォルト・スタックとして使用されるトランスポート・プロバイダー・スタックを指定します。DEFAULT が指定されない場合、最初のアクティブ・スタックがデフォルト・スタックとして使用されます。キーワード DEFAULT で 1 つのスタックが識別されていれば、SUBFILESYSTYPE ステートメントのシーケンスは任意です。図 1 では、TCPIP1A がデフォルト・スタックです。