ストレージ管理サブシステム
次のストレージ管理サブシステム (SMS) クラスのうちの 1 つ以上を指定して、データ・セットに関連した特性、またはデータ・セットに割り当てられた特性を管理することができます。
データ・クラスとは、データ・セットの作成時に SMS が使用するデータ・セット割り当て属性を制御するために、インストール・システムが定義できる SMS 構成のことです。インストール・システムは、FTP.DATA ステートメントを使用することによって、SMS DATA CLASS 定義の 全部または一部をオーバーライドできます。動的割り振りには優先順位があることに注意してください。(優先順位について詳しくは、
データ・セット属性
を参照してください。) 以下にリストされているフィールドは、割り当て時にテンプレートになる使用可能な属性を示しています。どれも指定はオプションであり、明示的に指定された FTP 割り当て変数によってオーバーライドされます。DSNTYPE フィールドおよび EATTR フィールドを除いて、リストされている変数は、モデル DCB (DCBDSN) によってオーバーライドされる可能性があります。
変数
FTP.DATA ステートメント
ディレクトリー・ブロック
DIRECTORY
データ・セット名タイプ
DSNTYPE
拡張属性
EATTR
論理レコード長
LRECL
1 次スペース
PRIMARY
レコード・フォーマット
RECFM
保存期間
RETPD
2 次スペース
SECONDARY
pds タイプ
PDSTYPE
注:
1 次スペースまたは 2 次スペースのどちらかが明示的に指定されている場合は、データ・クラスに指定されている 1 次値および 2 次値は使用されません。
管理クラス (MGMTCLASS) とは、データ・セットの保存、マイグレーション、バックアップ、および割り当て済み未使用スペースの解放のために使用する DFHSM アクションを決定する SMS 構成です。管理クラスは、指定の対象となる属性の置換や拡張を行います。つまり、管理クラスは保存期間の指定以外のすべての指定をオーバーライドできます。
ストレージ・クラス (STORCLASS) とは、SMS が管理するデータ・セットのストレージ・パフォーマンスと 使用可能性のサービス要求のリストです。SMS は、そのリストを参照して、データ・セットのため に 1 つ以上のボリュームを選びます。 その選択は、ボリュームと装置に対する明示的な指定と矛盾する場合があります。 ストレージ・クラスを使用する場合は、ボリュームおよび装置は指定しないでください。
親トピック:
新規 MVS データ・セットの属性の指定