データ・セットの属性は FTP のパフォーマンスに重要な役割を果たします。環境が許す場合は、BLOCKSIZE と LRECL の両方を調整してください。 その際、以下の推奨事項に従ってください。
- ブロック・サイズとしてトラックの半分を使用する
- IBM® 3380 DASD の場合は、ブロック・サイズとして 23424 を使用し、LRECL を 64 バイトとする
- IBM 3390 DASD または IBM9334 の場合は、ブロック・サイズとして 27968 を使用し、LRECL を 64 バイトとする
- FB をデータ・セットの割り当てフォーマットとして使用する
- キャッシュ付きの DASD コントローラーを使用する
- 環境が許せば、MVS™ への FTP 転送用として事前割り振り済みのデータ・セットを使用する
以下の構成データ・ステートメントは、FTP サーバーのデータ・セット割り当てに適用されます。
- AUTOMOUNT
- AUTORECALL
- BLKSIZE
- BUFNO
- CONDDISP
- DATACLASS
- DCBDSN
- DIRECTORY
- DSNTYPE
- EATTR
- LRECL
- MGMTCLASS
- MIGRATEVOL
- PDSTYPE
- PRIMARY
- RECFM
- RETPD
- SECONDARY
- SPACETYPE
- STORCLASS
- UCOUNT
- UMASK
- UNITNAME
- VCOUNT
- VOLUME
これらのキーワードについて詳しくは、「z/OS Communications Server: IP 構成解説書」を参照してください。
これらの割り当て変数の中には、情報が重複しているものがある場合があります。FTP は、指定されているすべての変数を z/OS® の動的割り振り機能に渡し、どの指定を優先するかを判別します。ただし以下の例外を除きます。
- データ・セット編成が物理順次編成である場合は、ディレクトリー・ブロックは送信されません。
- 1 次スペース量も 2 次スペース量も無指定の場合は、割り振り単位値は送信されません。
例えば、モデル DCB (DCBDSN) は、データ・クラスに指定されたレコード・フォーマットとも、またクライアントによって明示的に指定されたレコード・フォーマットとも異なる、レコード・フォーマット (RECFM) を持つことがあります。動的割り振り変数の優先順位を以下に示します。
- 明示的に指定されているか、またはデフォルトで有効になっている任意の FTP.DATA ステートメントまたは SITE パラメーター
- モデル DCB から値は得られるが、明示的には指定されていない属性
- データ・クラスから取られたものであるが、上記の 1 および 2 には該当しなかった属性
- いずれかのシステム割り当てデフォルト値