イントラノード管理ネットワーク (CHPID タイプ OSM) を使用するためのステップ

イントラノード管理ネットワーク (INMN) は、zEnterprise® ノード内でネットワーク管理アプリケーション間の接続を提供する IPv6 ネットワークです。 INMN は、チャネル・パス ID (CHPID) タイプ OSM を使用して構成される 1000BASE-T イーサネット OSA-Express3 以降のアダプターを介してアクセスできます。

始める前に

IPv6 に対してスタックが有効化されている必要があります。 IPv6 に対するスタックの有効化については、イントラノード管理ネットワークへのアクセス用のスタックで IPv6 を有効にする手順を参照してください。

INMN にアクセスするには、IBM® zEnterprise 196 (z196) 中央演算処理装置複合システム (CPC) および論理区画 (LPAR) を、アンサンブルのメンバーとして構成する必要があります。 LPAR がアンサンブルのメンバーであることを示すために、ENSEMBLE 開始オプションを使用する方法について詳しくは、「z/OS Communications Server: SNA リソース定義解説書」を参照してください。

スタックが IPv6 に対して有効化されており、LPAR がアンサンブルのメンバーとして構成されている場合、Communications Server は、INMN に最大 2 つのインターフェース (EZ6OSM01 と EZ6OSM02 という名前の) を自動的に構成、配置し、アクティブにします。 これらのインターフェースは、それぞれが IPv6 インターフェースであり、リンク・ローカル IP アドレスのみを持っています。OSA-Express for Unified Resource Manager (OSM) インターフェースを経由する静的経路または動的経路を構成することはできません。

INMN は、プラットフォームのパフォーマンス管理機能の実行などのアプリケーションを許可することのみを目的としています。これらのアプリケーションの詳細については、「IBM z Systems™ Ensemble Planning Guide」を参照してください。

手順

INMN を使用するには、以下のステップを実行します。

  1. EZB.OSM.sysname.tcpname リソースに対してアプリケーションを許可します。 IOCTL 呼び出しを使用して OSM インターフェースに関する情報を検索したり、OSM インターフェースを介してデータを送受信したりするには、アプリケーションは EZB.OSM.sysname.tcpname リソースに対する読み取り権限を有している必要があります。 このイメージに対して使用する場合は、このリソースに対してアプリケーションを許可します。
  2. INMN を通してマルチキャスト・トラフィックを listen するときに、プラットフォーム管理アプリケーションで使用する UDP ポートを予約します。
  3. 接続を確認するために OSM インターフェースを通して Ping および Traceroute などの診断コマンドを発行する可能性のある任意のユーザー ID を、このリソースに対して許可します。
  4. IPv6 に対して IP セキュリティーを有効にする場合、すべての OSM インターフェースに対して適用される IP フィルタリング用のセキュリティー・クラスを構成できます。 IPCONFIG6 ステートメントで OSMSECCLASS パラメーターを指定します。これによって、EZ6OSM01 および EZ6OSM02 のインターフェースを介したトラフィックに対してフィルタリング規則を構成することができます。
  5. プラットフォーム管理アプリケーションによって使用されるマルチキャスト・アドレスのみがネットワーク・アクセス・ゾーンに対して構成されている場合、このアプリケーションのユーザー ID に対してそのゾーンのリソース・プロファイルに対する読み取り権限を付与します。