ネーム・サーバーはすべて、照会に対する応答として受信したデータをキャッシュに保管 (格納) します。ただし、キャッシング専用サーバーの場合は、権限の対象となるドメインがありません。 キャッシュされた情報から引き出された応答は、応答の中でフラグが 立てられます。キャッシング専用サーバーの場合は、照会を受信すると、要求された情報があるかどうかキャッシュをチェックします。要求された情報がキャッシュにない場合は、ローカル・ネーム・サーバーまたはルート・ネーム・サーバーに照会し、クライアントに情報を渡し、将来の照会に備えて応答をキャッシュに保管します。 ルート・ネーム・サーバーの名前およびアドレスは、名前およびファイル・パスが ネーム・サーバーの構成ファイル内で指定されるヒント・ファイルにリストされたサーバーから、獲得されます。
手動でネーム・サーバーを構成して、要求の頻度が高い照会に対する応答を保管する大容量のキャッシュを作成し、マスター・サーバーに対して行われる照会の数を減らすことができます。キャッシング専用サーバーとして構成するネーム・サーバーにデータが保管される期間は、TTL (存続時間) 値によって決まり、ネーム・サーバーが再始動された場合は、キャッシュ情報は消失します。