CSSMTP 用に JES スプール・データ・セット上でメールを作成するためのステップ

このトピックでは、CSSMTP で処理および転送可能なメールを作成するために必要な、最低限の情報を提供します。

始める前に

メール・データ・セットを処理させたい CSSMTP アプリケーションの外部書き出しプログラム名を把握しておく必要があります。 ExtWrtName ステートメントを使用して CSSMTP 用に外部書き出しプログラム名が構成されていない場合、デフォルトはジョブ名となります。ExtWrtName ステートメントを使用した外部書き出しプログラム名の構成については、「z/OS Communications Server: IP 構成解説書」を参照してください。

CSSMTP コマンドを使用したメールの作成について詳しくは、「z/OS Communications Server: IP ユーザーズ・ガイドとコマンド」を参照してください。

手順

CSSMTP 用に JES スプール・データ・セット上でメールを作成するには、以下のステップを実行します。

  1. CSSMTP が JES スプール・データ・セットからデータを作成、読み取り、書き込み、およびパージできるように、JES をセットアップします。 CSSMTP の初期セットアップのためのステップ を参照してください。
  2. ネットワークを通じて送信されるテキスト・メッセージに関する標準化された構文に準拠するように、メールをセットアップします。 CSSMTP によってサポートされている SMTP コマンドの標準的な構文は、RFC 821 および RFC 2821 に記載されています。CSSMTP によってサポートされているメール・メッセージ・コンテンツの標準的な構文は、RFC 822 および RFC 2822 に記載されています。メール・メッセージにはエンベロープとコンテンツがあります。エンベロープには、メール・メッセージのコンテンツの伝送とデリバリーを実行するために必要な全情報が含まれます。エンベロープ内のフィールドは標準形式になっています。
  3. コード・ページを構成します。 スプール・ファイルは、z/OS® Unicode Services でサポートされるコード・ページを使用して書き込まれる必要があります。 メールのコマンドと本文を含むスプール・ファイル全体は、以下のコード・ページへの Language Environment® iconv 関数によって認識され、変換されます。
    • CSSMTP によるインスペクション用 EBCDIC (IBM-1047)
    • ターゲット・サーバーに送信する前の US ASCII (ISO8859-1)

    デフォルトのコード・ページは IBM-1047 です。Unicode Services については、z/OS Unicode Services ユーザーズ・ガイドおよび解説書 を参照してください。Translate ステートメントを使用したコード・ページの構成については、「z/OS Communications Server: IP 構成解説書」を参照してください。

  4. 以下のいずれかの形式でメールをセットアップします。

    ユーザーが SMTPNOTE コマンドによってメールを送信できるシステムではすべて、SMTPNOTE CLIST をコピーし、カスタマイズする必要があります。詳しくは、SMTPNOTE CLIST をカスタマイズするためのステップ (オプション)を参照してください。

タスクの結果

メールが JES スプール・データ・セット上に作成され、CSSMTP による処理ができる状態になれば、作業を完了したと判断できます。