SMTPNOTE コマンドの使用

目的

SMTPNOTE コマンドを使用すれば、タイム・シェアリング・オプション (TSO) EDIT コマンドの機能を使用して 1 人以上の受信者宛てのメールを作成したり、他のシステム・エディターで作成したメールを送信したりすることができます。

SMTPNOTE コマンドを使用して、TCP ネットワーク上の 1 人以上の受信者に電子メールを送信します。 SMTPNOTE コマンドを使用することで、メール・メッセージが JES スプール・データ・セットに送信され、CSSMTP アプリケーションによってそのメッセージが処理されます。 CSSMTP アプリケーションに ExtWrtName ステートメントが存在しない場合は、SMTPNOTE CLIST の SMTPJOB 変数をカスタマイズして CSSMTP アプリケーションのジョブ名に一致させる必要があります。CSSMTP アプリケーションに ExtWrtName ステートメントが存在する場合は、SMTPNOTE CLIST の SMTPJOB 変数が ExtWrtName 構成ステートメントで指定されている値に一致するようにしなければなりません。CSSMTP を使用している場合は、SMTPNOTE CLIST の DOMAIN 変数も設定する必要があります。 SMTPNOTE CLIST のカスタマイズについて詳しくは、「z/OS Communications Server: IP 構成ガイド」の『SMTPNOTE CLIST をカスタマイズするためのステップ (オプション)』を参照してください。

フォーマット

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>>-SMTPNOTE--+-----------------+--+-----------------+----------->
             '-To--(recipient)-'  +-Cc--(recipient)-+   
                                  '-NOCc------------'   

>--+--------------------+--+-------------------------------+---><
   '-Subject--(subject)-'  +-Dataset--(dataset)--+-------+-+   
                           |                     '-Batch-' |   
                           '-Reuse-------------------------'   

パラメーター

To (recipient)
メール・メッセージの受信者 1 人を指定します。 To パラメーターを指定しないと、受信側のリストの入力を要求するプロンプトが出されます。各受信者の名前を別々の行に入力し、受信者リストの末尾をブランク行にします。少なくとも 1 つのメール受信側を指定しなければなりません。
Cc (recipient)
メール・メッセージのコピー受信者 1 人を指定します。Cc パラメーターを指定せず、かつ NOCc パラメーターや Batch パラメーターを指定しない場合は、コピー受信側のリストの入力を要求するプロンプトが出されます。

コピー受信者が存在しない場合は、Enter キーを押します。コピー受信者が存在する場合は、各受信者の名前を別々の行に入力し、リストの末尾をブランク行にします。

NOCc
Cc パラメーターについてのプロンプトを出さないように指定します。
(recipient)
メール受信側のパス・アドレスを指定します。recipient パラメーターの形式は、RFC 2821 に記述されているパス構文と同じです。ただし、より小 (<) 区切り文字とより大 (>) 区切り文字はありません。 RFC へのアクセスに関する情報については、関連プロトコル仕様 を参照してください。

recipient パラメーターは、以下のいずれかの形式となります。

user_id@host_name
ドメインのホスト (あるいはローカル・ノード) のユーザー。
user_id@host_name .domain
指定されたドメインのホストのユーザー。
制約事項:
  • CSSMTP アプリケーションは、指定したパス名の再書き込みを行いません。 バッチ・ジョブは、userid@host.domain などのように、適切な電子メール・アドレス・フォーマットを指定する必要があります。例えば、コマンド・ストリング user_id%nje_host_name@gateway_name.domain では、user_id%nje_host_name の部分がユーザー ID として扱われます。
  • CSSMTP アプリケーションは、@host1,@host2:userid@host3 または NJEuserid%NJEhost フォーマットなどのソース・ルーティングはサポートしません。例えば、アドレス・ストリングの @host1,@host2,...,@hostn :user_id @host_name では、アドレスの @host1,@host2,...,@hostn の部分は無視され、アドレスの user_id @host_name の部分が受信者の値として使用されます。
  • CSSMTP アプリケーションは、ソース・ルーティングのアドレス・フォーマットを生成しません。
Subject (subject)
メール・メッセージの件名を指定します。件名をキーワードとして指定する場合、メッセージに埋め込まれたブランクを含めることはできません。そうでない場合は、件名にはすべての文字ストリングを使用できます。最大長は 233 文字です。
Batch
プロンプトを出さないように指定します。To パラメーターと Dataset パラメーターも指定しなければなりません。
Dataset (data_set_name)
メールのテキストが順次データ・セットに入っていることを示します。データ・セットは、どのようなレコード・フォーマットでも問題なく、ブロック化されていてもいなくても構いません。また 1 文字から 243 文字までの長さのレコードを持つことができます。data_set_name 変数は、メール・メッセージ・テキストが含まれている順次データ・セットの名前です。データ・セット名は有効なデータ・セット名でなければならず、単一引用符 (') で囲まれている場合は完全修飾名になります。
Reuse
SMTP が、前に取り消されたメール・メッセージの内容を再使用するようにします。メール・メッセージが取り消されなかった場合、Reuse パラメーターは無視されます。
ガイドライン:
  • To、Cc、Subject、または Dataset パラメーターを複数回指定した場合、最後に指定された値が SMTPNOTE アプリケーションで使用されます。コマンド行でパラメーターが重複していても、エラー・メッセージは生成されません。
  • SMTPNOTE では、ブランク、単一引用符、セミコロン、またはコンマを囲む引用符や、データ・セット名を囲む三重引用符は必要ありません。
制約事項: 拡張属性データ・セット (PDSE) を SMTPNOTE コマンドで使用しないでください。

SMTPNOTE コマンドでメールの受信者 (To:)、コピー受信者 (Cc:)、およびメール・メッセージの件名 (Subject:) を指定しなかった場合は、SMTPNOTE コマンドを入力した後に、それらのパラメーターの入力を要求するプロンプトが出されます。受信者のリストを入力する場合は、各受信者の名前を別々の行に入力し、リストの末尾であることを示すブランク行を 1 行入力してください。

プロンプトに答えると、SMTPNOTE が、TSO EDIT コマンドを呼び出して、メール・メッセージが作成できるようになります。通常、TSO エディターは INPUT モードで開始されます。メール・メッセージ行のテキストは 1 行ずつ入力してください。メール・メッセージが完了したら、ヌル行を入力し (つまり、プロンプトが出ても何も入力しない)、Enter キーを押します。エディターは EDIT モードに切り替わります。

EDIT モードでは、エディターの全機能を使用できます。INPUT モードに戻ったり、メール・メッセージを送信したり、メール・メッセージを取り消したりすることもできます。EDIT コマンドの詳細については、「z/OS TSO/E コマンド解説書」を参照してください。

Reuse または Dataset パラメーターを指定して SMTPNOTE コマンドを呼び出すと、セッションが即時に EDIT モードに入ります。先に取り消されたメール・メッセージ、または指定したデータ・セットの内容は、既にメール・メッセージの一部になっています。既存のデータに追加したり、それを変更したりできます。

メール・メッセージを送信するには、EDIT モードで END SAVE と入力してから、SEND と入力します。メール・メッセージを取り消すには、EDIT モードで END SAVE または END NOSAVE と入力してから、CANCEL と入力します。 メール・メッセージを取り消した場合、Reuse パラメーターを指定して SMTPNOTE コマンドを呼び出すことにより、入力したデータを回復できます。メール・メッセージの受信者と件名は保管されないため、再入力しなければなりません。 以下の例では、メールの作成と送信の結果を示します。

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   | READY                                                               |
   | smtpnote                                                            |
   |  TO:                                                                |
   | irvine@mvs2.accounting                                              |
   | bekker@mvs2.accounting                                              |
   | mcgregr@mvs1.accounting                                             |
   |                                                                     |
   |  CC:                                                                |
   |                                                                     |
   |  SUBJECT:                                                           |
   | Travel Expenses                                                     |
   |                                                                     |
   |  ENTER "END SAVE" TO SAVE THE NOTE.                                 |
   |  FOR A COMPLETE LIST OF EDIT SUBCOMMANDS ENTER "HELP".              |
   |  INPUT                                                              |
   | Could we please postpone the expense review because I               |
   | will be out of town the week of the 19th.                           |
   |                                                                     |
   | How about the 23rd?  Thank you, John.                               |
   |                                                                     |
   |  EDIT                                                               |
   | end save                                                            |
   |  ENTER "SEND" TO SEND THE NOTE.                                     |
   |  ENTER "CANCEL" TO TERMINATE WITHOUT SENDING THE NOTE.              |
   | send                                                                |
   |  READY                                                              |
   |                                                                     |
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