ステップ 6: z/OS Load Balancing Advisor 機能の構成

z/OS® Load Balancing Advisor (LBA) 機能の構成と実行は、ADNR を実装する相互前提条件です。z/OS Load Balancing Advisor アプリケーションは ADNR と通信し、ADNR のグローバル・ワークロード・マネージャー (GWM) の役目をします。 z/OS Load Balancing Agent は Advisor アプリケーションと通信し、そのアプリケーションに (最終的には ADNR に)、ADNR が Advisor に登録したリソースの可用性についての情報を提供します。したがって、ADNR の管理対象リソースを含むシスプレックス内の各システムが、z/OS Load Balancing Agent を実行する必要があり、シスプレックス内の 1 つのシステムが z/OS Load Balancing Advisor を実行する必要があります。

この Advisor は ADNR をロード・バランサーと見なします。ただし、ADNR はロード・バランシングを実行しません。 ADNR は、Advisor が提供するリソースの使用可能性に基づく情報を単に使用して、ネーム・サーバーを更新します。したがって、AT-TLS が使用されない場合、ADNR がこの Advisor に接続できるようにするには、ADNR が Advisor への接続に使用するソース IP アドレス ADNR が、Advisor の lb_id_list ステートメントに構成されている必要があります。lb_id_list ステートメントについて詳しくは、「z/OS Communications Server: IP 構成解説書」を参照してください。

Advisor と Agent の構成について詳しくは、z/OS Load Balancing Advisor を構成するためのステップを参照してください。これらのステップの実行時に、Advisor と Agent が使用する TCP/IP スタックを開始するためのステップ 10 を、それらのスタックの TCP/IP プロファイル・カスタマイズ (ステップ 11: ADNR と LBA アプリケーションが実行される TCP/IP スタックの TCP/IP プロファイルのカスタマイズ (オプション)を参照) を完了するまでスキップする必要があります。また、それらのステップで、Agent と Advisor を開始するステップ 13 と 14 も、ステップ 13: z/OS Load Balancing Advisor と Agent の開始に到達するまでスキップする必要があります。