トラステッド・ブロック・セクション X'11'

トラステッド・ブロック・セクション X'11' には、公開鍵が鍵管理操作、デジタル署名操作、またはその両方で使用可能であるかどうかを示す鍵用途フラグに加えて、トラステッド RSA 公開鍵が含まれます。

セクション X'11' はオプションです。 複数のセクションは許可されません。 定義済みのサブセクションはありません。

このセクションの定義については、以下の表で示します。

表 1. トラステッド・ブロックのトラステッド RSA 公開鍵セクション (X'11')
オフセット (バイト) 長さ (バイト) 説明
000 001 セクション ID:
X'11'
トラステッド・ブロックのトラステッド RSA 公開鍵
001 001 セクションのバージョン番号 (X'00').
002 002 セクション長 (16+xxx+yyy)。
004 002 予約済み、2 進ゼロでなければなりません。
006 002 RSA 公開鍵指数フィールド長 (バイト) xxx
008 002 RSA 公開鍵モジュラス長 (ビット)。
010 002 RSA 公開鍵モジュラス・フィールド長 (バイト) yyy
012 xxx 公開鍵指数、e (このフィールド長は、一般に 1、3、または 64 から 512 バイトです)。
e は奇数で、1≤e<n でなければなりません。(e は、多くの場合、値 3 または 216+1 (=65537) です。そうでない場合、e はモジュラスと同じ桁数になります。)
注: 現行の製品実装ではそのような公開鍵は生成しませんが、指数の値が 2 である RSA 公開鍵をインポートできます。 そのような公開鍵 (Rabin 鍵) は、ISO 9796-1 デジタル署名を正しく検証します。
012+xxx yyy RSA 公開鍵モジュラス、nn=pq。ここで p および q は基本および 2512n<24096 です。 フィールド長は、64 から 512 バイトです。

012
+xxx+yyy

004 フラグ:
X'00000000'
トラステッド・ブロック公開鍵は、デジタル署名操作でしか使用できません。
X'80000000'
トラステッド・ブロック公開鍵は、デジタル署名と鍵管理の両方の操作で使用できます。
X'C0000000'
トラステッド・ブロック公開鍵は、鍵管理操作でしか使用できません。
注: トラステッド・ブロック内の数表現を参照してください。