OSTEPLIB - ファイルのリストを作成する

形式

OSTEPLIB pathname

説明

OSTEPLIB コマンドは、セット・ユーザー ID ビットまたはセット・グループ ID ビット を設定するプログラムの有効なステップ・ライブラリーとして インストール先に是認されているファイルのリストを作成します。この許可設定により、普通はその他のユーザーがアクセスできないファイルに、プログラムが一時的にアクセスできるようになります。ステップ・ライブラリーにはいろいろな用途があります。例えば、選ばれたユーザーが、ランタイム・ライブラリーの新しいバージョンが一般に使用可能になる前に、それをテストすることができます。

OSTEPLIB を実行するには、スーパーユーザー権限を持っている必要があります。

是認済みリストは、次の規則に適合している場合に有効です。
  • リストにコメント行を入れることができます。コメント行は /* で始まり */ で 終わらなければなりません。
  • リスト内のファイルに名前を付けるときは、MVS™ データ・セットの標準命名規則に 従わなければなりません。
  • データ・セット名は完全修飾名で指定しなければならず、引用符で囲んではなりません。
  • 各データ・セット名は、それ自体が 1 行でなければならず、コメントはなし です。
  • データ・セット名の前後にブランクを入れることができます。リスト内に ブランクだけの行があると、その行は無視されます。
  • * 文字を使用して、同じ文字で始まる複数のファイルを指定できます。例えば、SYS1.* をリストする場合、SYS1. で 始まるファイルすべてをステップ・ライブラリーとして是認していることになります。
以下は、是認済みステップ・ライブラリーの正しい形式のリストを含むファイルの例です。
   /*****************************************************************/
   /*                                                               */
   /*Name: Sample Sanctioned List for set-user-ID and set-group-ID  */
   /*      files                                                    */
   /*                                                               */
   /*Updated by:   May only be updated by OSTEPLIB TSO/E command    */
   /*                                                               */
   /*Description:  Contains a list of data set names that may       */
   /*              be used as STEPLIB libraries for SETUID          */
   /*              programs                                         */
   /*                                                               */
   /*              Wild cards may be used to specify multiple       */
   /*              data set names that have the same prefix         */
   /*              characters.                                      */
   /*                                                               */
   /*****************************************************************/

   /*****************************************************************/
   /*Sanction all data set names beginning with SYS1.CEE            */
   /*****************************************************************/
   SYS1.CEE*

   /*****************************************************************/
   /*Sanction data set containing vers. 2 of the C run time library */
   /*****************************************************************/
   ADMIN.CEE.RTLV2

パラメーター

pathname
是認済みステップ・ライブラリーのリストを入れるファイルのパス名を 指定します。パス名は、ルートに対して絶対または相対のいずれも可能です。パス名の中にスペース文字または単一引用符 (アポストロフィ) を使用する のは避けてください。パス名は、単一引用符で囲むことはできません。

パス名オペランドを省略すると、新しい是認済みリスト・ファイルが、古いものと同じファイル名で作成され、妥当性検査の後、それを置き換えます。