構成ファイルのセットアップ

構成ファイルは、呼び出し時にコンパイラーが使用する情報を指定したものです。 このファイルでは、C または C++ プログラムをコンパイルするためにコンパイラーが使用する値を定義します。 特定のコンパイル要件をサポートしたり、その他の C または C++ コンパイル環境をサポートするために、このファイルに記入を行うことができます。

構成ファイルは、 スタンザと呼ばれる名前付きセクションからなる UNIX ファイルです。各スタンザには、構成ファイル属性と呼ばれるキーワードが含まれており、キーワードには値が割り当てられています。 属性とその割り当て値は等号によって分離されます。 スタンザは、"use" キーワードを指定することによってデフォルト・スタンザを指すことができます。 これにより、デフォルト・スタンザには共通属性を指定し、特定のスタンザ (ローカル・スタンザと呼ばれる) には差分を指定できます。

サポートされる属性が構成ファイルに見つからない場合、xlc ユーティリティーは組み込みデフォルトを使用します。 xlc は、構成ファイル内の、探しているスタンザまたは属性の最初のオカレンスを使用します。 サポートされない属性や、重複するスタンザおよび属性は、診断されません。

注:
  1. スタンザで値を指定することと、xlc ユーティリティーが提供するデフォルトに依存することの違いは、xlc ユーティリティーが提供するデフォルトはプラグマをオーバーライドしない点です。
  2. 構成ファイル内の項目はすべて、一行に納める必要があります。 1 つの項目を複数行にわたって続けることはできません。